scopedog さんが92年8月14日に NHK で放送された「調査報告 アジアからの訴え〜問われる日本の戦後処理〜」を紹介されておられるので、私は93年11月13日、14日に『朝日新聞』朝刊に掲載された「問われる戦後補償(上)(下)」を紹介しようと思います。 13日は当時提起されていた主な戦後補償裁判とその論点が紹介されています。筆頭に挙げられている「慰安婦」問題ですが、「慰安婦」の総数や徴集の実態については次のように記述されています。 河野談話発表から3ヶ月がたった頃の記事ですが、現在でもほぼそのまま通用する記述です。「吉田清治」の「よ」の字も「挺身隊」の「て」の字もありません。91年からのわずかな期間に軍「慰安所」制度についての認識がどう変化したかがよくわかります。 もう一つ興味深いのが、当時行われた世論調査の結果です。 「慰安婦」問題に関して政府が補償すべきかどうかについて、20