「旬報社デジタルライブラリー」は60周年を記念して、小社刊行物をホームページ上に掲載し、読者の皆様に無料で提供するものです。旬報社創立以来刊行し続けている「労働法律旬報」の創刊号と第2号。紹介文は300号記念にご執筆いただいた沼田稲次郎先生の「労働法律旬報の良心と力」よりの抜粋。「旬報300号を貫く第一義的なものは労働者の権利を守るという『人民の法律』(1949年8月1日創刊、平野義太郎監修、全国労組法規対策協議会・民科法律部会・自由法曹団共同編集)以来の念願であるといってよい。 労働者の権利は、もともと立法により、行政により或は裁判によって守らるべきであるにかかわらず、必ずしも守られていないばかりか、かえって弾圧を加えられたり、不当な法解釈によって不当な制限を加えられたりした。そのような場合には旬報は決して沈黙しなかった。また、資本が経済的優位に乗じて労働条件を切り下げ、首切りを行い、