それはナチスの罪だったのか、ドイツ人全体の罪だったのか。ユダヤ人の大量殺戮に感付きながらも知らぬふりをしたドイツ人の罪を問う。ホロコーストの真相を明らかにし、未だ反省なきドイツ精神を検証する。 [著者紹介・編集担当者より] 「ユダヤ人虐殺はナチ党の犯罪で一般ドイツ国民は知らなかった」そんなドイツ人の歴史認識の誤りを明らかにするドイツ歴史学者の本です。知識人ではない、普通のドイツ人が持っている戦争観を明らかにしています。(吉) 6月5日朝日新聞で保阪正康氏(ノンフィクション作家)が書評! 6月26日東京・中日新聞で書評! 【目次】 訳者まえがき はじめに 第Ⅰ部 反ユダヤ的コンセンサスから良心のやましさへ ドイツ社会とユダヤ人迫害一九三三年~一九四五年 フランク・バヨール 1 一九三三年以降のユダヤ人迫害─社会的態度の四つの要因 ユダヤ人への敵意と反ユダヤ主義 ナチ独裁下での利害調整 ユダヤ