新型コロナウイルスが終息することはあるのか。それはいつになるのか。文筆家の御田寺圭氏は「『自粛疲れ』や『コロナ疲れ』で、世界中で散発的に発生している反動は歴史的必然であり、私たちはすでに終焉への道を歩いている」という――。 5カ月経てば「不急」も「急」になる 「不要不急の外出を控えて」――そう言われるようになって、はや5カ月近くが経とうとしている。私たちは望む望まないにかかわらず、国や社会からの要求(あるいは無言の圧力)に応じて、「ステイホーム」を実践してきた。 しかしながら、いくら「不急」の外出を忠実に控えていた人であっても、さすがに5カ月も経てば「急」の要件になってしまうだろう。この2週間が正念場、このひと月が山場――そう言ってとうとう今日までずるずると「ステイホーム」を続けてしまった。いつまでこのような生活を続ければよいのだろうかと、内心うんざりしている人も多くなってきているに違いな