ベネッセホールディングス会長兼社長 原田泳幸(はらだ・えいこう) 1948年生まれ。日本NCR、アップルジャパン社長、日本マクドナルドHD会長兼社長などを経て2014年6月から現職。 2000万件を超す個人情報を流出させたベネッセホールディングス(HD)の経営が揺れている。6月に就任したばかりの原田泳幸会長兼社長が7月9日に開いた謝罪会見は、物議を醸した。流出情報を利用した競合企業への批判を繰り返し、「肝心な情報は漏洩していないため金銭的な補償は考えていない」と明言。これが保護者の怒りを買い、その後1週間で5万件超の問い合わせが殺到、約3000人が退会の意向を示した。顧客の反発を受け、原田氏は7月17日に再度会見を開き200億円の補償金を準備すると方針を転換。 記者から「ベネッセは被害者か加害者か」と問われ、「迷惑をお掛けした加害者」と釈明したが、今回の危機対応で原田氏の「経営のプロ」とし