子どもの頃、学校の社会科の授業で、日本の鉄道の電化率は約50%、スイスは山国なので豊富な水力発電で得た電力を使い、電化率がほぼ100%と習った記憶がある。しかし、従来方式の、いわゆる架線を張る電化方式が変わっていく時代を迎えている。 非電化路線を「電車」が走る JR東海では、高山本線の特急「ひだ」、紀勢本線の特急「南紀」に2022年度から新型電車を投入することになったが、これらの線区が電化されるわけではない。現在、非電化路線で運転されている列車の多くが気動車(ディーゼルカー)で、エンジンの力で車輪を駆動している。しかし、ここのところのJRの新型気動車はエンジンで発電機を回し、モーターで駆動している。電力を架線から得るか、発電機から得るかの差で、電車と同じ性能が得られる。省エネルギー、低騒音となるが、エンジン、燃料、モーター、それらを制御する機器などを積まなければならないので、車両が重くなる
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