『医者がすすめる尿療法/佐野鎌太郎』(徳間ブックス/1993) 一時期、巷で流行った(ホントに流行ったのか?)飲尿療法の本である。いまさら探してみると案外ないんだよね。やっぱり思ったほどは流行らなかった(本が売れなかった)のかな。 飲尿療法というのがどういうものなのか、いまあらためてこの本を読んでみてもやっぱり信憑性が感じられなくて、これを本気で実践していた(過去形じゃなくてまさかいまでも……?)人達って、何なんだろう、と不思議に思うわけだが、とにかく本書における佐野先生は真剣そのもの。どうですか、この楽しそうなお写真は! いや、しかし、百歩譲って飲尿になんらかの治癒効果があったとしてだよ、でも、これはいやだよ。 その患者は、淋病の白いウミが混ざった尿を飲んだそうです。とたんに痛みが消え、ウミの出方も少なくなったそうです。そして、尿を飲みつづけることで、淋病が治ってしまったのです。 いくら