「作家、装丁家、編集者の思いがこもった」本の表紙を一覧できる店づくり コーチャンフォー 北海道と関東に10店舗を展開する書籍や文房具などの大規模複合店「コーチャンフォー」は、店舗での販売にこだわり続けている。広大な売り場も無人のレジを設けないのも、 2024/11/15
ブック・ウォーズ――デジタル革命と本の未来 作者:ジョン・B・トンプソンみすず書房Amazonこの『ブック・ウォーズ』は商業出版・学術出版の研究などで知られる社会学者J・B・トンプソンによる、「本」とそれを取り巻く出版業界が、デジタル革命時を経てどのような変容をしてきたのかを描き出す大著だ(600ページ&5000円超え)。 今となってはデジタル革命による結果をわれわれ読者は当たり前のように受け取っている。たとえばこのようなノンフィクションも当たり前のように発売日付近に電子書籍で買えるし、デジタル革命初期は物珍しかったオーディブルもエンターテイメントフィクションを中心に作品が揃っている。クラウドファンディングで資金を募っての出版プロジェクトも今では珍しいものではないし、本についてpodcast、YouTubeで語る人も増え、その気になればKDPなどを用いて個人で出版するのも簡単だ。日本は小説
蔚山図書館は本を買って読んだ後、公共図書館に返却すれば本代を返す事業を7日から施行すると明らかにした。 この事業は、地域書店で地域貨幣である蔚山ペイで本を購入した後、4週間以内に読んで公共図書館に返却すれば、本代を蔚山ペイで払い戻してくれる事業だ。 地域の書店を活性化させ、読書文化を奨励するため、2020年に始まった。 今年は1人当り月4万ウォン内で2冊、年間最大6冊まで本代を返してくれる。 昨年まで限度なしに毎月2冊の本を返却する方式だったが、参加者が多く10月に事業予算が底をついたことにより、今年から方式を変更した。 昨年10月に開館した蔚山宗家図書館も返却先として参加し、今年は計22の図書館で本を返却することができる。 蔚山図書館関係者は「今年1人当り最大6冊まで本を返却する方式に変わり、より多くの市民が恩恵を受けるだろう」と話した。
■東島大記者 「1000円で1300円分の本が買える プレミアム付き図書券。こちらの書店では開店前から店頭に特設コーナーを設けて対応しています」 プレミアム付き図書券は、1000円で1300円分の本が買える図書券で、ひとり10枚、1万円分まで購入可能です。プレミアム付き図書券は全国初の試みです。 ■購入した客 「翻訳物が今すごく高いんですよ。ハードカバーは3000円とか4000円とかする。それ買おうかな思っています」 「子どもが絵本が好きなのでこれからクリスマスプレゼントに用意したいなと思って」 「私たちも安く買えていいですし書店さんにも、本離れ、活字離れが多くなっている中大変いいことだと思います」 全国で書店の閉店が問題になっています。県内でも創業150年と最も古かった長崎次郎書店がことし6月末に休業したほか、白山通りに長く店を構えていた大型書店も姿を消しました。県内で書店が1軒もない自
書店が今、大ピンチに陥っている。インターネット、スマホ、SNSなど、デジタルの荒波が押し寄せ、地元に愛されてきた「街の本屋さん」が次から次へと閉店している。何が起きているのか。そして、活路はないのか。書店チェーンと出版業界紙のトップに尋ねた。 デジタルに食われ続ける 雑誌市場はピーク比7割減 まずはデータだ。日本出版インフラセンターによると、書店の2023年度の総店舗数は全国1万918店で、10年前の1万5602店から3割以上減った。23年度の閉店数は614で新規開店は92と、減少に歯止めはかかっていない。「書店のない市区町村」が24年8月末時点で全国の27.9%に及ぶという、一般財団法人・出版文化産業振興財団(JPIC)の調査もある。 書店激減の背景には、売り上げ不振がある。出版科学研究所によると、日本で紙の出版物(本と雑誌)の売り上げは1996年に2兆6564億円とピークに達し、そこか
経済産業省では、街中にある「書店」は、多様なコンテンツに触れることができる場であり、創造性が育まれる文化創造基盤として重要であるという認識の下、令和6年3月に「書店振興プロジェクトチーム」を立ち上げ、関係者との車座対話等を通じてヒアリングを行い、「関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)」を公表します。 本「課題(案)」については、令和6年10月4日(金曜日)から同年11月4日(月曜日)までの間、パブリックコメントを行います。 また、中小企業庁の支援策などを整理した、「書店経営者向け支援施策活用ガイド」及び、各地の経済産業局が、全国約30店舗の書店にヒアリング行った「全国書店ヒアリングでの声」についても公表いたします。 経済産業省としても、今回の課題の整理を通じて、政策の検討を本格化させていきます。 1.課題の整理とパブリックコメントの実施にあたって 今回の課題の整理は、地方公共団
ネット通販や電子書籍の普及などを背景に全国で書店が減少する中、経済産業省は、書店が抱える経営課題をレポートにまとめました。ネット通販ではポイント還元などで実質的に値引きが行われ、競争条件が平等でないといった見方も紹介していて、今後、書店に対しどのような支援ができるか検討することにしています。 経済産業省は、全国的に書店の減少が続いていることを受けて、ことし3月、プロジェクトチームを立ち上げヒアリングを続けてきましたが、このほど、書店が抱える30項目余りの経営課題をレポートにまとめました。 この中では、在庫の情報が適切に管理されていないため、目当ての本がどこにあるか分からない場合があるとか、店頭にない商品を注文した際、2週間ほど待たされることもあり、こうした点がネット通販に比べ、競争力を弱めているなどと指摘しています。 また、ネット通販では過度なポイント還元や配送料無料などのサービスで実質的
物価が上昇し続ける今、どれだけの人が、本を書店でためらわずに買うだろうか。中古本を購入したり、少し待って図書館で借りたりする人もきっと少なくないはずだ。 しかし、Amazonなどの中間業者を通して古書を購入すると、その書籍の著者には印税が入らない。たとえその本を書いてくれたことに感謝の意を示したくても、古書の購入ではそれが難しいのだ。では、読者、書店、著者のすべてにとって喜ばしい古本買取システムは、どうすればつくれるのだろうか。 そうした問題に立ち向かう組織がある。大手サイトに代わるエシカルなオンライン小売業者として、2020年に設立されたイギリスのBookshop.orgが、今回「Bookloop」という古本オンラインプラットフォームを立ち上げたのだ。 Bookloopの仕組みはこうだ。まず、読者が不要になった本をアップロードし、オンライン査定を受ける。そして査定を通った書籍は、特定の配
本を読むよりも買うスピードが上回ったまさにその瞬間から「積ん読」は始まる。部屋の片隅に、1冊、また1冊と積み上げられる「積ん読」の山を見て、人は焦り、罪の意識を覚え、自嘲するのだ。 そもそも「積ん読」とはなにか。その言葉の歴史は意外にも古く、明治時代にまで遡る。100年以上に渡って受け継がれてきた日本の読書家たちの「伝統芸」は、今や「TSUNDOKU」として世界の共通語ともなった。 そんな「積ん読」の本質に迫るべく、ブックレビュアーの石井千湖が、斯界の本読み12人の「積ん読」事情を探るインタビュー取材を敢行。ある者は「積ん読」こそが出版界を救うものだと熱く語り、またある者は「積ん読」にこそ書物の真の価値があるのだと断言する。 写真に収められた圧巻の「積ん読」の山と、「積ん読」を語るその言葉を一読いただき、読書家諸氏におかれては、ほっとするなり、笑うなり、共感するなり、感心するなり、呆れるな
編集と営業のチームワークが発揮される図書館向け書籍。社内で談論する沢田未来さん㊧と後藤真宏さん=東京都品川区のGakken本社(重松明子撮影) 図書館向けに出版されている書籍があることを知っていますか? 半世紀以上の歴史があり、子供のころそれと知らず手に取っていたはずだ。学校や地域のみんなで読んでも長持ちする堅牢製本で、わかりやすい絵や写真が目を楽しませる大判の立派な本。厚い紙を夢中でめくって指が痛っ!…なんて記憶も「あるある」だ。配架対象は全国の公立小中学校と図書館の約3万3千施設と狭い。このため部数競争から距離を置き、編集者が子供の成長の糧にと願い、社会的テーマに取り組み、知的好奇心を育むユニークな書籍が続々発行されている。 「なぜ僕らは働くのか」悩める大人に大ヒットページをめくるとムンクの「叫び」が見開きで迫ってきた。大きな口を開けている有名な自画像だ。実はこれ、叫んでいるのではない
「読書会」と聞くとなんだか意識の高い人たちの集まりのようで、敷居が高く感じてしまう。でも、「読書パーティー」なら? 米国ニューヨーク、ブルックリンで4人の若者が始めた「読んでしゃべる」集いが、人気を博している。 「初心者の過ちを犯しましたね」。若い女性にそう話しかけられた。 ブルックリン、ウィリアムズバーグにあるバー「フォー・ファイブ・シックス」に入ってから、まだ3分も経っていない。バー入店後3分以内の過ちは個人新記録だ。 「何がいけなかったのかしら」と私は尋ねた。 「背もたれのない椅子を選んだこと」だと彼女は言って笑った。 その通りだった。確かに私は飲み物を手にした後、背もたれのないベンチに座っていた。通常の夜遊びで「背もたれ」が話題になることはあまりない。だが、この晩は違った。 12月の寒い月曜の夜、65人が「リーディング・リズムズ」というイベントに集った。それは「読書会」ではなく、「
2017年、33歳で作家デビューを果たしてから、22年1月に『塞王の楯』で直木賞を受賞するまで、わずか5年。驚異的な筆力で歴史小説、時代小説の大作を次々と発表する一方で、経営不振に陥っていた町の書店の事業継承を行い、JR佐賀駅構内では新規店を開業。テレビのコメンテーターやラジオ番組のパーソナリティを務めながら、全国の図書館、保育園、小学校から高校、大学までを講演で回る。 そんな八面六臂(ろっぴ)の活躍を見せる作家が4月から東京・神保町でシェア型書店「ほんまる」の経営に着手する。そこには「町の本屋を復活させたい」という熱い思いと、ビジネスとしての冷静なソロバンがあった。 今村さんの拠点は滋賀県。ずっしりとした読み応えある歴史小説を次々と世に送り出しながら、箕面(大阪府)や佐賀で書店も経営されている。そして今度は、東京・神保町でシェア型書店を始める。単刀直入に伺いますが、なぜ直木賞作家が、そん
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このたび、『岩波講座 社会学』が正式に刊行開始となりました。前回の「岩波講座」からほぼ30年経つ。私のほかに、北田暁大、筒井淳也、丸山里美、山根純佳の各氏が全体の監修を務め、テーマごとに編集される全13巻の各巻に、そのテーマに造詣が深い社会学者が編者になります。 前回の「岩波講座」が刊行されたときは、たしか私はまだ院生でした。貪るように読んだことを覚えています。あれから社会も、社会学も、大きく変化しました。 前回は上野千鶴子や吉見俊哉、大澤真幸などが全体の監修者で、巻数も26あったと記憶しています。各巻のタイトルも凝ったものが多かった。執筆者も社会学プロパーだけでなく、竹田青嗣などの周辺領域の方が入っていました。文体や内容も派手で、自由で、雑多で、それほど社会学とは関係のないものもたくさんありました。もちろんそれだけではなく、当時の最先端の社会学的な議論をしている論文もたくさんあって、たと
人生でもっとも長いおつきあいの書店は、紀伊國屋書店新宿本店である。かれこれ35年。つきあいが長くなれば倦怠期だってありそうなものだが、半日滞在しようが、週に何度も通おうが、いまだに飽きることがない。行くたびに発見や刺激があるのだ。こんな素晴らしい場所、他にあるだろうか。 本書は新宿本店で25年間にわたり文学書売り場に立ち続けた名物書店員の回想録である。とにかく楽しい本だ。読んでこれほど多幸感に浸れる本も珍しい。趣味の合う友人と愛読書について夜通しおしゃべりしているような楽しさがある。懐かしい本、記憶に残るフェアや売り場の話がこれでもかと出てくるのだから当然かもしれない。 1日の平均乗降客数353万人の新宿駅は、ギネスにも世界最多と認定されるほどのマンモス駅だ。そんな駅の駅前に店をかまえていれば、それはそれはいろいろな客がやってくる。 今もおぼえているのは、女装のおじさんである。死ぬほど短い
出版業界が一丸となって読書の秋を盛り上げる、読書推進キャンペーン「本との新しい出会い、はじまる。 BOOK MEETS NEXT 2023」が、2023年10月27日から全国の書店でいっせいにスタートした。それに先立って10月17日にオープニングイベントが開かれ、会場の紀伊國屋ホール(東京・新宿)は本好きの老若男女で埋め尽くされた。今回は、国語の教科書を2日で読破するほど子どもの頃から本が好きという芥川賞作家の川上未映子さんのトーク「言葉で世界とつながること」を紹介する。 出版業界が一丸となって読書の秋を盛り上げる、読書推進キャンペーン「本との新しい出会い、はじまる。 BOOK MEETS NEXT 2023」が、2023年10月27日から全国の書店でいっせいにスタートした。昨年から始まったキャンペーンで、28日間の開催期間中には韓国の書店を巡る旅行や選書サービス付きの図書カード1万円分が
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