前月号ではWBS(Work Breakdown Structure)をもとに現実的なスケジュールを立てる方法を紹介した。 これによりプロジェクトは、あらかじめスケジューリングされた項目に従って作業を進めることができる。 しかし、しっかりした計画を立てても、予定外の事象により納期遅延につながることもある。 予定外の事象には、どの様に対処すれば良いのだろうか? 運を天に任せるのではなく、「備える」ことが大切だ。 今回は、備えるための技術、リスク・マネジメントについて解説する。 「リスク」、「リスキー」という言葉は、日常会話の中でもよく使われますが、 その意味を問われると正確に答えられる自信がない方も多いのではないでしょうか。 プロジェクトマネジメント(PM)の世界では、リスクは、 「もしそれが発生すれば、プロジェクトにマイナスまたはプラスの影響を及ぼす不確かな事象」と定義されています。 「もし