私見だが、現代の日本における中国情報の消費には複数のパターンがあると考えている。まずは中国の政治・経済への真面目な関心で、これは19世紀から続くかなり伝統的な切り口だ。また、漢詩や中国史への関心も、近年は存在感が薄れてきたが古くから脈々と続いている。 いっぽう、もうひとつ大きなトピックがB級ニュースだろう。有名どころでは段ボール肉まんや「チャイナボカン」シリーズ、比較的マニアックなところでは、ゼロ年代のネット黎明期に人気が爆発した中国製ロボット「先行者」、北京五輪時のパクリ・パンフレットの「涼宮ハルビン(通称)」、遊園地のニセキャラクター……といったユルめの笑える話題である。 10年間中国のB級ニュースを探し続けてきた筆者が感じた異変 私はライターになる以前の2008年から中国のネット掲示板の翻訳ブログを運営して彼の国のトホホな話題を探し続け、最近でも大連の上場ダッチワイフメーカーだの深セ
Surface Pro 4 と iPad Pro が争うように登場し、デスクトップパソコンやノートパソコンに変わる体験を求めている人には興味深いクリスマス商戦となっています。 欧米圏でも Apple のティム・クックCEOが「PCの時代は終わった」という趣旨の強い発言をして、その是非も含めて話題になっています(Telegraphのインタビュー)。 “I think if you’re looking at a PC, why would you buy a PC anymore? No really, why would you buy one? / Yes, the iPad Pro is a replacement for a notebook or a desktop for many, many people. They will start using it and conclu
[真の脅威とは:image] アップル対サムスンの特許訴訟[こちらも]は今年の大きな話題のひとつだった。 アウトソーシングという視点からこの問題を分析した James Allworth の議論が大変興味深い。 asymco: “The real threat that Samsung poses to Apple” by James Allworth: December 2012 * * * アップルが造り出したもの アップルとサムスンの最近の激しい特許訴訟についてはたくさんの記事が書かれており、収まる兆しも見せていない。サムスンの電話ビジネスはあっという間に成功の階段を駆け上がった。アップルが心配するのも無理はない。しかしアップルにとってサムスンの真の脅威は、アップルのデザインを真似したかどうかとは関係ない。特許訴訟はアップル自らの手で造り出した脅威を鎮めるための(高価で
最新式人海戦術(形容矛盾)が起きている今回のフジテレビ韓流問題。正直言うと、この流れって毎日新聞が変態新聞とウェブで罵られ続けて相応の迷惑を蒙った物件と相似形であります。まっとうなメディア批判であれば関係者は意見の同異は別として正座して拝聴すべきとは思いますが、もちろん騒動に飢えたネット住民が久しぶりに得た大型案件という意味では現在進行形であるpixiv問題と双璧なのであります。 今回は、騒動そのものよりも問題を問題たらしめる舞台装置について雑記調に論じてみたいと思います。 ● Togetterの場合 花王 不買に関するツイート まとめ(韓国・フジテレビ関連) http://togetter.com/li/169351 もはや、togetterというサービス自体が炎上ソナーやキチガイ探知機としての機能を果たして、登山家が難攻不落の山々の頂に旗を立てるが如くヲチャーがヲチャーに対してガイドラ
なぜコンピューターは2進法を採用しているのでしょうか。 よく「2進法はONとOFFだけなので、実際に電気回路を作るのが簡単だから」という説明が為されています。 でも、電気にはプラスとマイナスがあるのだから、 プラス、マイナス、ゼロの3つを使った3進法の方が、ひょっとしたら効率的ってことはないですかね。 ※以下、最初の説明はいきなり2状態のランプを前提としてスタートします。 この考えは、2状態素子による電子回路での最適は何か、ということにはあてはまるのですが、 最初から3状態以上の素子があったとしたら、という疑問には答えていません。(1/5追記) 実は、2進法には数学的な根拠があります。 最も数少ない部品で数字を表すことができるのは「e進法=2.71828・・・進法」だからです。 「点灯するか、消灯するか」の2状態しかないランプを使って、数字を表すことを考えてみましょう。 例えば999までの
2008 年 12 月 1 日 anchor Happy Anniversary〜当サイト5周年記念です ひと月ほど前からトップページのデザインをちょっと変えていたのですが、当サイトがスタートして満5年、今月から6年目に突入ということになりました。 サイトをアップしていろいろデザインを試していたのは2003年の夏当たりからでしたが、今のタイトルになってコンスタントに更新を始めたのが2003年の12月初めということで、5年にもなりました。 Macに関する話題を扱うサイトとしては新参者だと思っていましたが、いつの間にか古株になってしまいましたね。 これからも老害に陥らないように気をつけながら、ぼちぼち続けたいと思います。 anchor 「WindowsからMacにスイッチ(乗り換え)する時の疑問」のまとめサイトができた 当サイトの呼び物企画(?)である「WindowsからMacにスイッチ(乗り
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/11/news013.html ネットで話題のライフネット生命。掛金が今までの国産生保と比べて安いんだけど、どれほど凄いの?って話。 実はもっと安い医療保険がある オリックス生命の医療保険CUREはライフネット生命よりも同条件下での掛金が安い。例えば30歳での掛金は ・オリックス生命:3,380円 (年払いだと39,560円でさらにお得) ・ライフネット生命:3,737円 条件:60日型1入院1万円。 手術給付金はオリックス20万円:ライフネット10万円。 通産支払い限度日数がオリックスは1000日:ライフネットは1095日。 死亡保険はライフネットが安い(けど、もっと安いところもある) 3000万円の死亡保険で30歳加入、保障期間30年間の掛金 ・オリックス生命:7,680円 ・ライフネット生命:7,
釣り 題名に「3つの理由」みたいに数字を入れるとアクセス数が上がると聞いた。 本当かな? 本題 自分がこの業界で景気後退を経験するのはこれで3度目。 一回目は1990年前半のバブル崩壊後。 二回目は2000年のネットバブル崩壊後。 今回のは1990年前半のそれを、規模・深刻さ共に凌駕すると予想している。 理由(1): 空洞化 「上流=付加価値の高い仕事」という概念は根強く、開発という「核となる」行程を安い外部に流すようになってしまった。 レバレッジ効果があるから収益向上につながってきた。 が、新たな仕事が来なくなるとレバレッジは逆転を始める。 つまり、外部依存率を下げつつ、利益率向上を目指すという苦痛が待っている。 →開発を忘れた人達には無理。 理由(2): 分業化 1990年代初頭の情報処理試験は「二種」「一種」「特種」しかなかった。 今はなんだよ... 情報処理試験の中の人達に雇用機会
映画作品・映画人板からです。スレ投稿ありがとうございました。 ポニョのネタバレあり 管理人はこのスレ見てからもう一度見ようと思いました。 かなりレス番いじくって引用してます。 2008/09/03 21:30追加更新: 497氏からメールにてコメントを頂いたので記事末尾に掲載いたしました、興味ある方はご覧ください。 30 :名無シネマ@上映中:2008/08/08(金) 21:11:06 ID:gI67iKAK ポニョ見てガクガク震えた俺がきましたよ。 この映画はすげえよ。神かは知らんがすげえよ。 間違いなく宮崎駿の集大成だ。 ここでチラ裏させてくれ。 32 :名無シネマ@上映中:2008/08/08(金) 21:16:18 ID:gI67iKAK 俺の知識は一夜漬けレベルなので詳しい人は補完たのんます。 宮崎監督は神話の要素を毎回出してくるけど今回もてんこ盛りだったな。 自分の考えをま
少し前に若いエンジニア達と話す機会があった。この春SI企業に入社してプログラミングの研修を受けているという。みんなそれぞれ能力が高い上に、学習の高速道路を爆走中といった感じでネット上で話題になっているような技術情報には十分詳しい。SICPを全部解いたとも言っていたし本当はプログラミングの研修なんか必要ないのだろう。未踏に応募したり勉強会を開催したりするのはこういったタイプなんだろうかとか、いまどきのSI企業の人材獲得能力はすごいなとか思いつつ、でも彼らはこの業界に何を求めてどうなろうとしているのか少し気になったりもした。 これほど優秀で勉強もしてきた人達でも、SIerとしては即戦力にはならない。社会人マナーとか仕事の進め方の話ではなくて、単純に知識不足という意味で。そのため一緒に入社したプログラミング能力の低い社員と同じように扱われる可能性が高い。これはすごく不幸な状態だと思う。SI業界が
ESL Podcast紹介エントリのネタバレ。 まず一週間かけて、以下のネタを仕込む。 ・Twitterの英語アカウントをとる。 ・Visualizing Dataとか、Collective Intelligance とか先端の良洋書を紹介する ・世界恐慌とかグローバル視点からの日本不況とかのエントリを書く。 ・海外での同業者の平均給与や、求人伸び率について語る。 ・既存のパラダイムを否定して、海外で進行中の新しい時代の到来を語る。 で、問題意識に対して参入障壁の小さいとっかかりを提示する。 ・誰でも簡単に始められる、自己投資(英語学習)の紹介。 500ぐらいを予想してたら1300超えてビビる。 1つ1つは独立したまっとうなエントリなのに、一定の順序で並べると、文脈が相互に作用して1つのテーマを盛り上げる感じのテスト。 文脈を累積していくと、予想以上にトラフィックがはじけるね。 ロンドンで
3年前ブログに、「アップルの本質は「あちら側」ではないのか?」というエントリを書いた。 簡単に要約すると、アップル、グーグルといったプレイヤーの主戦場は、単にネットのあちら側を争奪する戦いよりも大きなフレームで戦っているのではなか。そしてそのフレームとは、PCすら介さない「あちら側に繋がる直通経路」の争奪戦なのではないか?という内容だった。 ミクロなレベルでの予想は色々と外れているけど、今みてもマクロなフレームでの予想は当時考えた通りの展開になっていると思う。 アップルのi-phoneやApple TVはどちらも、PCを介さない直通デバイスとしての色をより濃くし、グーグルもAndroidやモバイル検索などの技術を生み出した。AdobeはFlashを単なるコンテンツから、全デバイスのOSレイヤ上を覆うアプリケーションプラットフォームレイヤーへと進化させようとしてる。 ましてや、Amazonの
昨晩から国際会議を手伝うため京都にいる。新幹線を降りて地下鉄を乗り継ぎ、ホテルに着いたときは夜10時前だった。飲み屋を探して投宿している五条烏丸から徒歩で四条の商店街をとぼとぼ、高瀬川のあたりまで歩いて川沿いへ曲がるとアコースティックギターを抱えた女性が歌っている。誰か聴いているのかなあと思って周囲を見回すと、ひとり聴衆と思しきは通りがかりではなく付近に屯するポン引きだった。 傍でずっと聴いているのもこっぱずかしいので数百円の投げ銭をして明かりに照らされた小さなイーゼルを覗き込むと、CDが立てかけられていて200円と書かれていた。「これは自分で焼かれたんですか」と聞くと、彼女は嬉しそうにそうだという。ジャケットだけでなくCDのレーベル面にも素敵な意匠があしらわれていた。CDのブランクメディアが安くなったとはいえ、印刷の手間なども考えると面倒そうだし、元が取れているかどうかも疑わしい。ひとつ
2007年05月14日15:15 カテゴリCulture ソフトウェアの競争力は誰に宿るか 1人で50人分の働きなんて、ソフトウェアの世界じゃ実は当たり前。 インド人がやった方が儲かることは、インド人にやらせればいいじゃん。 | bewaad institute@kasumigaseki わかりやすい目安を挙げるなら、日本の一人当たりGDPは、インドの50倍を超えます。もちろんインドで情報サービス産業に携わる者は、平均よりは高い賃金を稼いではいるでしょうけれども、乱暴に言えば日本人ひとりでインド人50人以上の働きができるようにならなければ、絶対優位にすら立てません。現に比較優位にある産業においては、それ以上の差をつけているわけですから、実際に日本でそれを比較優位にしようとするならば、さらに上を目指す必要があります。おそらくは、自動プログラミングソフトでも開発しないことには、達成できないとw
年末から一月にかけてむちゃくちゃ忙しいので、また他人のふんどしに頼る。教育話の続きはまたおあずけ。今回もまたbewaad殿経由だけれど、一部でおもしろい議論が展開されているようだ。 http://bewaad.sakura.ne.jp/index.rb?date=20070202 生産性の高い人だけ集めたら、ものすごい生産力が実現できるとか、実はいまの世界に必要なものを作るには1/100の人手でいいはずだとか。楽しいな。ぼくも高校生くらいの頃に、よくそんなことを考えたものだ。 そしてそれは別にぼくが優秀だから思いつくわけじゃない。みんなそんな話を読んだことがあるはずだ。ある大きな災厄をきっかけとして、某特殊部隊の少佐が神に選ばれたものだけの王国――人呼んで神の国、ゴッドランドを作ろうとする、という話をたぶんどこかで見たことがあるだろう。堕落した無能な将軍どものいない、優秀で高潔な軍人だけの
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