「我々の主張を認めない科学は間違っている」ニセ科学批判など行なっていると頻繁に目にする決まり文句である。代替医療で、陰謀論で、古代文明で、宗教で。私たちが淡々と「それは事実に反する」と告げると、君たちは決まってそう言う:「科学の方が間違っているのだ」と。 君たちには科学を根底から覆すだけの覚悟があるのか。 科学とは「確認された事実の積み重ね」である。いや、先端分野では検証の済んでいない仮説も含むから100%事実のみで構成されているわけではないが、それらも事実の上に成り立っているものであり、事実とその延長線上だけで構成されているとは言える。 従って、科学を否定するということは世界を否定することに他ならない。恐らく君たちの脳内では自らの信ずる何かと世界が矛盾なく共存し合えると思っているのだろうが、その何かが科学を否定するものである限り、それは有り得ない。 例えばホメオパシー。「病と同種の症状を