前回は、従来のBIを補完する「リアルタイムBI」について、そのコンセプトと実現に向けた様々なアプローチについて紹介した。今回は、オープンソースのビジネス・インテリジェンス(BI)という新たな潮流について解説する。 オープンソースといえば、真っ先に思い浮かべるのはLinuxであろう。しかし今や、オープンソースはLinuxだけにとどまらず、アプリケーションサーバのJBossやデータベースのMySQLに代表されるように、商用ソフトウェアを凌駕する勢いでシェアを伸ばしており、今後もその利用分野は拡大すると予想される。 こうした中で現在、米国を中心にオープンソースの活用が注目されているのが業務アプリケーションの領域である。中でも先行しているのがERPやCRMであり、ERP/CRMソフトの「Compiere」、CRMの「SugarCRM」という名前に聞き覚えのある方も多いのではないだろうか。これらは既