Ingressは「陣取りゲーム」と表現されることが多いが、現在起きているさまざまなムーブメントを考えると、これまで抱いてきた「ゲーム」とは一線を画すように思える。 不審者扱いを受けていた深夜に歩き回るプレイヤー(Ingressではエージェントと呼ぶ)が、発想を逆転させてその地域の防犯ボランティアに登録したり、Ingressプレイヤーには割り引きや特典をつけるお店が続々登場したり、自治体が街おこしでIngressを活用し実際に効果を上げたり、企業が集客や認知向上のために活用したり……。いずれにせよ、大小さまざまな現象を挙げるには枚挙に暇がない。 こうしたさまざまなムーブメントが世界中で起きているIngressは、どのようにして生み出されたのか。今起きている現象は当初どこまで想定していたのか。さらには、今後Ingressはどうなっていくのか。Ingressを運営しているGoogleの社内スター