琵琶湖の変遷 琵琶湖は世界有数の古代湖である。ざっと400万年くらいの歴史を持っている。 但しその姿や位置は時と共に変動してきたもので、はじめから現在の姿だったわけではない。衛星写真を見ると、琵琶湖の南側地域にあたかもナメクジが這った跡のような琵琶湖が這った「跡」があるのに気付く。まさにこの通り琵琶湖は南から北に移動してきたのである。今見られる地形が全てその跡ではないが、変動の激しさは充分に窺われる。 最初の琵琶湖は三重県の大山田村にあった。今そこを流れる服部川の河床からは古琵琶湖層群のひとつ・上野層群が見られ、ゾウやワニの化石が見つかっている。湖の名を「大山田湖」という。約400万年前の断層運動の結果できたもので、次第に流送土砂により埋まっていった。この頃の日本列島の気候は亜熱帯。 いったんなくなっていた湖は約300万年前に再び現れる。これが阿山湖で、大山田湖からは北へ移動している。これ
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