筆者の場合は、自分とPCの間の机の上に本を置いて、キーボードに伸ばした両腕で本を押さえることが今まで多かった。しかしこれも、少し腕を上げるだけでページがめくれてしまうなど「きっちり押さえる」にはちょっと厳しい。かといって上にほかの本などの物を置いておくと、ページの中身が読めない上に、ページが折れたり、置いたものが滑り落ちたりすることもある。
私の「CGMの面白さは自ら情報を発信する側にならなければ理解できない」という言葉にもかかわらず、「ブログは始めてみたいが、何を書いてよいのか分からない」とグズグズしている人たちが私のまわりにも何人もいる。今日はそんな彼らのための推薦図書三冊。 ・頭の良くなる短い短い文章術 ブログを書き始めようかと迷っている人の背中をそっと押してくれる良書。自分のまわりの人やものを常に好奇心であふれた眼で見る気持ちさえ持って生きてさえいれば、ネタに困ることなど決してないのだ。ブログの更新が滞りがちな人にもお薦め。 ・理科系の作文技術 それまでは「自分は作文が不得意だ」と思い込んでいた私を一気に開眼させてくれた良書。初めて読んだ時の感想は、「なんで学校ではこんな簡単なことを教えてくれなかったんだ!」である。私が常に「分かりやすい文章」を書くように心がけているのはこの本の影響。 ・文章表現、400字からのレッス
2008年01月31日01:45 カテゴリ翻訳/紹介Art 残業は会社にも優しくない - 書評 - 「残業ゼロ」の仕事力 日本能率協会マネジメントセンター出版事業部坂田様より献本御礼。 「残業ゼロ」の仕事力 吉越浩一郎 勝間和代も 荘司雅彦も、働く側から「残業は損」と述べているが、それを「働いてもらう」側から述べているのが著者。著者の本はその点で首尾一貫しているのだが、その中で最も優れているのが本書だ。両方あわせて読んでおきたい。 本書〈「残業ゼロ」の仕事力〉は、トリンプ元社長として、従業員も増やさず残業も増やさず会社の売り上げを5倍、増収増益を19期連続で達成した著者が、それをどう成し遂げた、いや成し遂げられるように会社をしたのかを、一個人の立場から振り返って書いた本。同工異曲としては「デッドライン仕事術」があるのだが、本書の方がよく書けているのは、単価の違いばかりではないだろう。 目次
2008年02月10日04:00 カテゴリ書評/画評/品評Open Source 公開する者は救われる - 書評 - 「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法 著者より献本御礼。 「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法 中山裕一朗 びっくりした。 なぜなら、「なぜオープンソースがうまく行くのか」の答えが、「あさっての方」から来たからだ。 これはblogger必見の一冊でもある。 「なぜblogを書くのか」の答えも、ここに書いてあるのだから。 本書、〈「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法〉は、商社、ITベンチャーを経て故郷に戻って親の会社を次いだ著者が、いかにして成熟を通り越して衰退すらはじめている家業を立て直したかを一冊の本にまとめたもの。 目次 はじめに 崖っぷち会社が、生まれ変わる! 第1章 社長は、怒りと悩みだらけ 第2章 なぜ「ノウハウ」をオープンにすると売り上げが伸び
2008年03月04日02:15 カテゴリ書評/画評/品評Art それでも私は屠り続ける +書評+ いのちの食べかた 以下のentryを読んで思い出したのが本書。 いのちの食べかた 森達也 「選択の自由」が排除する人々 - 過ぎ去ろうとしない過去もちろん、安楽死と解雇は違う。子飼弾[原文ママ]は、雇用の流動性とベーシック・インカムの必要性を説く。同様の未来像がhttp://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080302/1204438491で示されている。あなたが解雇されたとしても、あなたが競争に参加する意欲があり、自分の能力を磨いて「生産性の高い」人間になる限り、また仕事に復帰できる。そのような社会が望ましいと。 ここまではとにかくとして、 では、競争に参加する意欲の無い、あるいは意欲があっても「生産性が低い」人間はどうなるか?確かにベーシック・インカムが
2008年02月17日23:00 カテゴリ書評/画評/品評Logos This one works! - 書評 - 3語で9割通じる英会話 Can't agree more -- though my reason is different. 3語で9割通じる英会話 デイビッド・セイン 小学生に英語を必修させる必要があるのか? (内田樹の研究室) 文科省は学習指導要領を改訂し、小学校五年六年から英語を必修化することを決めた。 愚かなことである。 But if you can't beat them and decide to join them, this book is for you -- and your kids. 本書、「3語で9割通じる英会話」は、文字通り、やたら使える--そして使う--3文字フレーズをぎっしり収録した一冊。 目次 はじめに "初対面"がラクになるとっさの一言 も
2008年04月04日00:10 カテゴリ書評/画評/品評Money 4つのすごい - 書評 - 勝間式「利益の方程式」 著者本人より献本御礼。 勝間式利益の方程式 勝間和代 初出2008.04.02; 販売開始まで更新 勝間本の中で、最も面白くて役に立つ一冊。 「10倍」シリーズを揶揄する人も、これを読んだら著者が「本物」であることを納得するしかないのではないか。 本書〈勝間式「利益の方程式」〉は、文字通りまるごと一冊利益の本。 目次 - 私的なことがらを記録しよう!!: 勝間式「利益の方程式」、目次入りましたを大幅増補 第1章 なぜ、利益の概念が必要なのか 第2章 利益はどう計算するのか 利益 = (顧客当たり単価 - 顧客当たり獲得コスト - 顧客当たり原価) × 顧客数 第3章 利益を上げる方程式の解き方 第4章 原則1 どうやって顧客単価を上げるのか 基礎知識1 顧客単価が利益に
読書ライト3LEDブックライト2LEDブックライト1LEDクラフトライト寝室読書灯L-Flex OLE 寝室読書灯L-Flex OLEクリップタイプ 拡大鏡(ルーペ)LEDスタンドルーぺ 本の収納本の収納ボックステーブルクッションテーブルクッションラップトップトレーテーブル蔵書データベースバーコードリーダ湯浅俊彦の本読書スタンドMalobrà(マロブラ) LEVOブックホルダーリザウンド読書スタンドページ押えブックストッパーページホルダー ブッククリップFlipKlipサムシングGimbleブックホルダー 書見台Malobrà(マロブラ) easy-readBookGemPaperbaxしおり・ブックマークFAQ ここまで読んだ mark_my_timeBookDartsPageKeeperスワンタッチ本から落ちないしおり きんのしおりIntervista Libriメタルブックマークミュ
2008年02月10日11:30 カテゴリ書評/画評/品評Art 差額は授業料 - 書評 - 「伝説の社員」になれ! 著者より献本御礼。 「伝説の社員」になれ! 土井英司 私の元には数多くの「成功本」が献本されてきたが、その中ではもっとも「そうそう、その通り」とうなづくところが多かった一冊だった。 本書〈「伝説の社員」になれ!〉は、Amazonの元伝説社員にして、現在は伝説書評家、日本有数の「成功本読み」である土井英司による成功本。 目次 - 「『伝説の社員』になれ! - 成功する5%になる秘密とセオリー」 | 話題の本 | 書籍案内 | 草思社より 第1章 自分の値段は自分でつける! あなたの「代金」は高いか安いか 若かろうと平社員だろうと「経営者アタマ」で仕事する 年収は「給料+授業料」として考える どんなことでも九年続ければ成功する 「社内転職」は、やりたいことをやる近道 「好きなこ
衝撃的な実話。多重人格を一つに統合する、という話し。似たような内容で、やはり実話の「24人のビリー・ミリガン」という本が15年くらい前にありました。比較すると、読み物として万人受けするのはビリー・ミリガン、内容がより衝撃的で深いのはSwitching Time。 そして、その深い話しを、誰にも勧めない理由は、多重人格の本人が子供の頃に受けた虐待があまりに、あまりに、あまりに凄惨だから。「人生には、知らなくてよいことがある」というようなキャッチコピーの映画が大昔あったような気がするのだが、まさにそういう感じ。 でも最後に、「人間って偉大だ」と勇気づけられます。そこは、本当にすばらしいのでした。 多重人格は、虐待が原因で起こる、というのが通説。耐え難い扱いを受けている子供が、 「今、こんなひどい目にあっているのは自分ではなく別の人」 と思うことで乗り越えようとする、と。そこで二人に分裂。一旦分
2008年02月07日08:00 カテゴリ書評/画評/品評Culture 最下層だって黙ってない - 書評 - アメリカ下層教育現場 書評しそびれていたのだが、いいタイミングでこの記事が。 アメリカ下層教育現場 林壮一 「真のゆとり教育」が生んだ18歳天才プログラマー - トレンド-インタビュー:IT-PLUS米国では科目別に飛び級制度があって、数学と科学で飛び級しました。この仕組みのよいところは、飛び級クラスは1年の3分の1の時間を使って、自分の関心のある分野の研究をしてよいことです。この時間を使ってCGの勉強ができたのです。ある意味「有効に機能したゆとり教育」だったと思います。 タイトルに騙されて、本書を「格差社会の結末」アメリカ版だと思ったら、中身はむしろ「夜回り先生」アメリカ版だった。 本書「アメリカ下層教育現場」は、日本の下層を味わって育った著者が、合州国でスポーツ記者となり、そ
いやー、なんだか気がついたらあっというまにもう2007年も末ですな。って、どういう前ふりだよ>自分。 かなり強引な前ふりはともかく、年末ということもあって、今回はちょっといつもと趣向を変えてみたい。 筆者が今年読んだ科学ノンフィクションの中から、気になったものをピックアップして、紹介していきたいのだ。ちょうど、世間もそろそろ年末休暇。読みこぼしのある人は、良い機会だから、こたつにでも入ってのんびり読書三昧というのもいいんじゃないだろうか。 さて、まずは筆者が選んだ本のリストを見ていただこう(ちなみに、あくまでも「筆者が今年読んだ」なので、昨年末に刊行された本も何冊か含まれているのでそこはご了承ください)。 まずは宇宙論に関する3冊。いずれも、現代物理学の最先端の話題についての本であると同時に、そこに至るまで基本的な学説や理論をも紹介しているため、話題が重複している部分がけっこうある。でも、
2008年03月03日11:45 カテゴリArt翻訳/紹介 みんなで夢見る方法 - ディスカヴァー社に学ぶチームワーク 「はじめての課長の教科書」が総合1位になったとのこと。 はじめての 課長の教科書 酒井穣 と同時に、第三刷からの帯が右になるとのこと。 「課長の教科書」の舞台裏について一言いいつつ、ディスカヴァーという出版社について少し書いておくには絶好のタイミングだろう。 そこが作る本以上に、評するに値する会社なのだから。 ディスカヴァー社のすごさ、それは ディスカヴァー社長室blog: 課長の条件・会社の条件・ハラ君の結婚の条件 ●干場 ちなみに、私の部屋には、次のオノ・ヨーコの言葉が貼ってあります。 「ひとりで見る夢は夢にすぎないが、みんなで見る夢は現実になる」 この「夢をみんなで見る」ことを具現化していることにある。同社はどうやってそれをなしとげたのか? コツその1:パスは相手を
2008年03月28日02:00 カテゴリ書評/画評/品評iTech Beauty Deeper than the Skin - 書評 - Googleを支える技術 技術評論社より献本御礼。 Googleを支える技術 西田圭介 書評がすっかり遅れたのには、自分の本で忙しかったという以外にも理由がある。 [を] Googleを支える技術 Matzにっき(2008-03-21) あまりに「自分事」に重ねて読んだから、だ。 本書「Googleを支える技術」は、外から見てわかる限り書いた「Googleの全てがわかる本」に対して、中から外に出された(Googleの規模からいけば)ごくわずかな論文から、その内部がどうなっているかを可能なかぎり推測した一冊。なお、本書は「WEB+DB PRESS plusシリーズ」でもあり、「小飼弾のアルファギークに逢ってきた」もこのシリーズ中の一冊であるが、本書はA5
書名にはありがちなブログのエントリみたいな煽りが入っているが、「さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白(高橋洋一)」(参照)は、後代の歴史家が現代の日本を振り返ったとき真っ先に参照される一級の史料となるだろう。そのくらいに貴重な証言資料でもある。 およそ読書人なら必読と思われるのだが、知識人にはいわゆる反小泉の人も多く、まさに小泉政治の懐中にあった高橋洋一の独白には関心をもたないかもしれない。私はいちブロガーとして思うのだが、本書を一番読み込んでおそらく溜息に沈むであろうなと心中を察するのは、Baatarismさん(参照)だ。彼はきっとこの本に対して私より優れた書評を書いてくれるに違いなと念願を込めて、プッシュプッシュプッシュ。 本書は一般書としてよく編集されているせいか軽くも読める。それでいて、要所要所に「財投改革の経済学」(参照)の裏打ちがある。別の言い方をすれば本書はそうした重
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