経済産業省は4月20日、危険を警告する標識などに使う安全色や安全標識の日本工業規格(JIS)を改正した。多様な色覚に配慮した「ユニバーサルデザインカラー」を採用し、安全色として使用する黄色などの色味を変更した。 改正したのは、安全色と安全標識のデザイン規則を定めた「JIS Z9103」。 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて訪日外国人の増加も見込まれる中、様々な人が誰でも判別できる色を選定した。 標識に使う黄色は、従来より赤みを抜き、明るさを上げた。従来の定義では黄赤に寄っていたため、1型・2型色覚の人が黄色に感じにくかった。 また緑色は従来より黄色に寄せた。従来の色味では1型・2型色覚の人は緑ではなく灰色に感じられたため、改めた。 さまざまな色覚の人に配慮して色を統一することで、安全の確保と利便性の向上が期待できるとしているほか、ハザードマップなどへの活用も期待している。