■県立厚生病院 ◇3館と提携 闘病記など6000冊 県立厚生病院(倉吉市東昭和町)は21日、鳥取大付属図書館など県内の図書館3館と連携し、入院患者や付き添いの家族らも利用できる図書室を院内にオープンさせた。専任の司書1人が他の図書館の蔵書の検索も手伝ってくれる。日本図書館協会によると、複数の図書館が一つの病院図書室を支援する事例は全国でも初めてだという。 同病院は、専門的な医学書など約4700冊をそろえた職員専用の図書室が以前からあった。年間約500万円の図書費は専門雑誌の定期購読や論文の取り寄せに多くが使われ、最新の医学書購入は限られていたという。そこで、職員の専門性向上のため、医学部がある鳥取大と図書を相互利用する協定を締結した。 また、患者には「入院中に本が読みたい」「自分の病状について調べたい」という声があることから、一般書を含めて貸し出しをしようと県立図書館や倉吉