高知に路面電車が走り始めてから今年で111年になるのを記念し、車体前面のV字形塗装が特徴の「金太郎電車」が約60年ぶりに復元された。電車愛好家らでつくる「高知の電車とまちを愛する会」が考案したもので、とさでん交通が13日から営業運行を始める。 金太郎電車の名前の由来は、カーブのついたV字形塗装が金太郎の前掛けに似ていること。1949年に国鉄の電車で採用されたのを皮切りに、当時最先端のデザインとして一時全国に広まった。高知では50年代ごろに採用されていたが、時代の流れとともに姿を消していった。 「愛する会」の会員らが、当時の写真などを手がかりに、52年製の「200形207号」の車体に手作業で塗装。車掌が運転士に合図する際にチンチンと鳴らす「信鈴(しんれい)」も修復して取り付けた。車体に書かれた「207」の数字も当時の字体を再現するなどのこだわりようだ。 11日にはお披露目運行があり… こちら