名古屋市は19日、市街地を走る名古屋臨海高速鉄道あおなみ線で来年2月16、17日に蒸気機関車(SL)の走行実験を行い、一般試乗者を募集すると発表した。 河村たかし市長の「名古屋を鉄道の聖地にしたい」との意気込みで始まった構想で、SLが市街地を走行するのは全国的にも珍しい。実験で排煙や騒音などの問題を検証し、定期運行を目指す。 車両は1939年製造の機関車C56に、大阪万博で使用された3両の客車、ディーゼル機関車を連結する。市の担当者は「昭和レトロが感じられ、鉄道マニアには貴重な編成だ」としている。 2日間であおなみ線の名古屋-名古屋貨物ターミナルを計6往復する。試乗は各200人の計1200人で、大人500円。問い合わせは名古屋市交通施設管理課、電話052(972)2730。