フィルターすり抜ける、国内発の迷惑メールが増加中 (須藤 慎一=ライター) 財団法人日本産業協会が2007年10月5日に発表した、「迷惑メールモニタリング情報 迷惑メールの統計」が興味深い。国内の多くのプロバイダが講じた、「OP25B」と呼ぶ迷惑メールの送信防止対策が成果を上げたことで、2つの特徴的な事態が起こっているという。 一つは、海外から届く迷惑メールが急増していること。2つ目は、迷惑メール送信業者が、国内のプロバイダから固定IPアドレスを取得して、迷惑メールを送信する手口が増加していることだ。 ここ半年ほど、筆者に届いた国内発の迷惑メールのIPアドレスを調べてみると、小企業のような事業者名の登録者であることが何度もあった。迷惑メールを送信するウイルスに感染した小企業が増えていると思っていたが、筆者の推測は間違っていたわけだ。 最新の迷惑メール送信者の動向は、どのようになっ