スパイ映画と現実のインテリジェンスの世界は、密接につながっている。例えば、太平洋戦争中に作成された『開戦の前夜』(松竹、1943年)は、上原謙が扮(ふん)する憲兵隊外事課長がアメリカ大使館の駐在武官ノックス大尉を追い詰めていく物語である。憲兵司令部が全面協力して作成した映画なので、尾行の方法、観察対象とした人物の人脈図の作成法、それからアメリカが日本の興信所を用いて、東京爆撃用の地図を作成していく様子がリアルに描かれている。 プーチン・ロシア大統領が、KGB(旧ソ連国家保安委員会)に勤めたいと思ったのも、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに潜入したソ連の工作員を主人公としたテレビ映画『剣と盾』を見た影響が大きいと本人が語っている。諜報(ちょうほう)機関員一人の働きで国家の命運が左右されることもあると感じた中学生のプーチンは、レニングラード(現サンクトペテルブルク)のKGB支局を訪ねた。そ
処分が下る緊急理事会を直前に控え、時津風親方が“抵抗”をみせた。1日に行われた協会の事情聴取に対し、斉藤さんをビール瓶で小突いたことや兄弟子が金属バットでたたいたことなどを認めた同親方だが、自らの行き過ぎた暴行はなかったことなどを主張する上申書を北の湖理事長ら各理事に、配布したことが4日、わかった。 「ビール瓶で小突いた」とかいうのは「行き過ぎ」のうちに入らない、と堂々と言ってしまう感覚。こえー。 相撲関係者なんかがテレビに出てこの親方を批判するのを聞いても、なんか「多少厳しく指導することは当然ある(が、この事件は行き過ぎ)」とか言ってたりして、それって「暴力自体は普通にあるよ」と堂々と言っちゃってるんですけど…。大怪我とか死亡とかにつながりさえしなければ、暴力そのものは否定しないよ、ってことでしょ?それじゃ無法地帯じゃん。こんなのほっといていいのかよ。なんでみんなそんな恐ろしい話をうんう
私は知らなかった。ある意味でありふれた名前なので同姓同名のかたも多数いらっしゃると思うが、この井上「かなお」(Inouye Kanao)は戦争犯罪者である。犯罪者だから悪いに決まっているという非論理的な冗談はさておき、私は彼を知らなかったし、「Inouye」は「井上」以外はないだろうと思うのでこの姓を当てるが、私としては今でもなおその正しい日本名を知らない。 ネットをざっと調べた範囲では日本語の情報もないようだ。が、おそらく研究に値する人間だろうと思うし、私は興味を引かれた。そんな有名人、歴史に関心を持つ人なら当たり前に知っていることだということもかもしれない。そうであれば、コメント欄などで情報をいただけたらと思う。 私が、井上「かなお」(Inouye Kanao)を知ったのは最近のニュースからである。現在の英語版のグーグル・ニュースで検索しても典型的なニュースが3点ヒットする(参照)が、
怒ることが ’しつけ’ と勘違いしている親が多すぎる 先勝 by maskin また、子供に関することです。 先日、とある昆虫博物館にいってきたのですが、3歳に満たないくらいの子が号泣しているので、何事かと?、息子とそばに行ってみると、お母さんが真っ赤な顔をして黙りこくっているんです。周りに池もあり、3歳児が動転して落ちたりしないかと、息子と”どうしたのかな?”なんて言いながら近寄ってみると、お母さんが急に大声で怒鳴り出しました。 なんで何度いってもわからないの!!だめといったらだめなの。わかるまで、許さないからね! こっちが怖くなるくらいの怒号で、小さな男の子は、恐怖に負けてわけもわからず、ウンウンといっているんです。 よくありがちな「叱りシーン」のように見えるのですが、相手は3歳以下。話もわかるかどうか微妙な年代。言葉がちゃんと話せない子も多く、自分から説明したりすることもできない
2007年07月24日02:30 カテゴリ書評/画評/品評Love 書評 - 戦闘美少女の精神分析 文庫化されたので買ってみた。大変な力作。 戦闘美少女の精神分析 斉藤環 しかし、その手法に大変な徒労感を感じる。 本書、「戦闘美少女の精神分析」は、オタク精神医、斉藤環が、サイボーグ009の003から、新世紀エヴァンゲリオンの綾波やアスカに至るまで、日本発のフィクションを席巻している戦闘美少女たちを精神分析したもの。本書は2000年4月に刊行されたので、21世紀の戦闘美少女に対する考察はないが、今読んでも、というより今読んでこそ、「戦闘美少女」という目のつけどころのすごさがわかる一冊。 だからこそ、徒労感も強い。なぜなら、戦闘美少女のことを知りたかったら、戦闘美少女という「将」を正面から射るよりも、その「馬」である彼女たちの「よりしろ」、すなわちオタクたちを射た方が手っ取り早いからだ。そして
JR東日本が、松崎明をリーダーとする革マル(JR東労組)に乗っ取られている実態を明らかにした『週刊現代』の連載をまとめた本。関係者には周知の事実だが、それがようやく講談社という大手出版社から出たことが画期的だ。 私の学生時代にも、私が部長だったサークル(社会科学研究会)で、革マルのメンバーが内ゲバで4人も殺された。念のためいっておくと、社研は(東大教授の)吉川洋氏も部長をつとめたアカデミックなサークルで、私自身も党派と無関係だったが、当時は革マルが駒場を拠点にしていたため、中核と革労協にねらわれたのだ。 この事実からもわかるように、革マルは内ゲバの被害者になることが多く、武闘集団としては大して強くない。その組織実態も数百人であり、資金的にも朝鮮総連といい勝負だろう。それなのにJR東日本のような大企業が彼らのリンチを放置し、松崎が会社や組合の金を横領してハワイに別荘を建てるのを黙認し、そ
なんでも評点読んでたら、以下のような記事が。 ペッパーランチ事件第一報以来メディアが沈黙を保っていることに理解を示してみる http://rate.livedoor.biz/archives/50381610.html 心斎橋ステーキチェーン店拉致事件現場の立地条件と現在の様子 http://rate.livedoor.biz/archives/50381089.html 報じられない事情があるのではなくて、特に、ペッパーランチ(ペッパーフードサービス、記事中では一部上場となっているが、マザーズ上場っス)について言うなら共犯した二名や協力していたとされるグループがまだ捜査中で、ややこしいという以上の事実関係は特にないんじゃないでしょうかね。 むしろ、本当に事件性があるという話で逝くと、過日、アーティストハウス・ホールディングス監査役の和田位氏が自宅前で暴力団関係者に殴打された事件なんかは新
少年犯罪が凶悪化したので「厳罰化」する、という少年法改正案が衆院を通過した。 この一文はすでにいくつかの問題を含んでいる。 少年犯罪が「凶悪化」したということをメディアは自明のように語るけれど、「凶悪化」とは何のことかについて十分な吟味がなされているように思われないからである。 少年犯罪件数自体について言えば、日本は世界でも例外的に「少年犯罪が少ない」国である。 ヨーロッパ諸国が「日本の奇跡」と呼び、「どうしてこんなに少年犯罪が少ないのか」を調べに調査団が来るほど、少ない。 少年犯罪統計データを見れば一目瞭然である。 少年(10-19歳)の10万人当たりの殺人事件の検挙人数比率を見ると、1936年が1.05,1940年が0.93、1950年が2.14、1960年がピークで2,15。それから年々低下して、1980年に0.28、90年に0.38,2004年で0.48である。 2004年はもっと
著者は、ソ連史の第一人者である。レーガン政権で対ソ政策の顧問をつとめた経歴からも想像されるように、本書の共産主義についての評価は全面否定だ。特にロシア革命について、「レーニンは正しかったが、スターリンが悪い」とか「トロツキーが後継者になっていたら・・・」という類の議論を一蹴する。一部の陰謀家によって革命を組織し、その支配を守るために暴力の行使をためらわなかったレーニンの残虐さは、スターリンよりもはるかに上であり、ソ連の運命はレーニンの前衛党路線によって決まったのだ。 しかし共産主義がそのようにナンセンスなものだとしたら、それがかくも広い支持を受けたのはなぜだろうか。著者も認めるように、財産や所有欲を恥ずべきものとする考え方は、仏教にもキリスト教にもプラトンにも、広くみられる。ハイエク流にいうと、それは人類に遺伝的に植えつけられている部族感情のせいだろう。つまり人間は個体保存のために利己的
国会議員が議会での言論について「これを追及するなら殺す」と脅されたというとんでもない事件がありました。 調べでは、逮捕された相談役は昨年三月三日に福井市内のスナックに糸川議員を呼び出し「今後、この件で質問するようなことがあると東京の仲間は許さないと思うよ。命的にもね」などと脅した疑いが持たれている。スナックには暴力団関係者らも居合わせていたとされる。 それで、ある毎日新聞記者がこの事件について取材していて、そのテープの内容がネットに出回っています。これを転載すると、毎日新聞から削除要請が来るそうです。 どこまでも追いかける毎日新聞さん。 このテープは、取材源の秘匿に関わることですから、流出させた組織としての責任として、削除して回る道義的責任はあるかもしれません。しかし、それならなぜ、削除要請文の転載を許可しないのか。そこがちょっと変。 つまり、「これを削除せよ、でも俺が削除せよと言ったこと
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く