日本盲導犬協会は8日、静岡県富士宮市人穴の日本盲導犬総合センター(富士ハーネス)など全国4施設で慰霊式を開いた。同センターでは盲導犬の利用者や飼育ボランティアら約120人が、7月までの1年間に亡くなった盲導犬ら31頭を悼んだ。 慰霊式では、黙禱(もくとう)を捧げたり、献花をしたりした。式後は参加者同士で犬たちとの思い出を語り合った。 富山市の宮口覚さん(67)は、盲導犬ポッキーのおかげで1人では行けない場所に行けるようになり、生活が大きく変わったという。プロ野球観戦に出かけたことや、毎日一緒に通勤し、遅刻しそうな時は駅まで一緒に走ったこと、勤めていた盲学校の避難訓練で落ち着いて誘導してくれたことなどを語り、「たくさんの思い出をありがとう。そしてお疲れ様。今度天国で会うときは盲導犬と利用者としてではなく、友達として会いたいなあ」としのんだ。 同センターで生まれた子犬は…