面倒な作業だが避けては通れない――。開発を進めていくと,そんな場面に遭遇することが少なくないのではないだろうか。 そんなとき,手軽にプログラムを作成/実行できるスクリプト言語を使うと,面倒な作業を簡単に済ませることができる(図4)。Part2では,スクリプト言語の特徴を十分に活かして,やっかいな作業を楽に進めている6人のエンジニアの活用事例を,開発フェーズごとに紹介しよう。 設計フェーズ:プロトタイプでの確認に活用 「アプリケーションを設計してみたものの,問題なく動くかどうかが不安だ。手早く確かめる方法はないかな」。そんな悩みを抱えているとき,スクリプト言語が役に立つ。 日本総合研究所 技術本部で,Javaアプリケーションの開発プロジェクトに携わる橋本吉治氏は,設計作業の際,Rubyを使ってプロトタイプのプログラムを作り,設計内容を確認している。自らが書いたUMLモデルに従って,Rubyで