家電量販業界2位のエディオンは21日、東芝とソニーなどが争っていた新世代DVDがソニー陣営の提唱する規格に一本化されることを受けて、これまでに販売した東芝の「HD DVD」製品を、ソニーなどの「ブルーレイ・ディスク(BD)」に交換することを決めた。3月1日から31日まで、ミドリ電化やデオデオなど傘下の約1000店舗で受け付ける。 レコーダーやプレーヤーなどすべての製品が対象で、ポイントカードの購入履歴やレシートなど、エディオングループ店舗で購入したことが確認できることが条件。より高額製品に交換する場合は差額を徴収する。同社は「顧客優先を第一に考えた。ただ、BD中心に販売してきたので影響は軽微」と話している。 家電量販業界では、すでにヨドバシカメラ、コジマがHD DVD販売を中止している。
新世代DVDの規格争いで敗北を喫した東芝には、今後数百億円に上るとみられる損失の計上や、機器購入者への対応など重い課題がのしかかる。ただ、市場からは赤字だった「HD DVD」からの撤退を評価する見方も強い。経営に与える影響を見極めるにはしばらく時間がかかりそうだ。(小熊敦郎) 「環境の変化をいち早くとらえ、先手を打って対応していくことが不可欠だ」。19日に開いた記者会見では、事業撤退という“負”のイメージを感じさせない西田厚聡社長のパフォーマンスが際立った。HD DVD事業の撤退とともに、主力半導体であるフラッシュメモリーの巨額投資を同時に発表し、事業の「選択と集中」を鮮明にしてみせた。 株式市場も敏感に反応した。「HD DVD撤退」が伝えられた後、初の取引となった週明け18日の東京株式市場で東芝株は大幅続伸し、一時前週末比53円高の837円まで上昇。最終的には下げたものの、19日も一時、
東芝は19日、新世代DVDの独自規格「HD DVD」事業から全面的に撤退すると発表した。3月末をめどに録画再生機や再生機の製造販売を中止し、新製品の開発もやめる。購入者へのアフターサービスは継続する。これにより、ソニーなどが推進する「ブルーレイ・ディスク(BD)」規格との主導権争いは終結し、今後はBDに一本化される。 記者会見した東芝の西田厚聡社長は、「苦渋の決断だが、市場環境が急変し、複数の規格が併存する消費者への影響を考えて判断した」と撤退の理由を述べた。撤退にともなう損失は「今後、精査する」とした。 HD製品は、国内でBDに販売シェア(市場占有率)で大きく水を空けられていた。1月初めには、ソフトを提供する米映画大手ワーナー・ブラザースがBD側につくなどして、劣勢が鮮明になっていた。 HD再生機の全世界の累計販売台数は100万台で、録画再生機が2万台前後。パソコンに搭載する駆動装置は約
新世代DVDの規格をめぐる主導権争いは、「HD DVD」を主導する東芝が再生機器類の製造を停止する方向となったことで、今後はソニーなどが推す「ブルーレイ・ディスク(BD)」に一本化される見通しとなった。ただ、「消費者置き去り」のまま続いた規格戦争は、すでにHD機を購入した消費者への対応など、重い禍根をメーカー側に残す。 「まだ負けたわけではない。HDの技術的な優位は変わらない」 今年1月、ソフトの著作権を握る米映画大手ワーナー・ブラザーズがHD陣営からの離脱を発表した直後、東芝の米国法人幹部はこう強気の姿勢を強調したが、それも長くは続かなかった。 国内外のメーカーで唯一、HDの録画再生機や再生機を製造してきた東芝。BDよりも低価格で売り出す戦略を推し進めたが、主戦場とにらんできた北米市場で、15日に小売り最大手のウォルマート・ストアーズがBD支持を表明。外堀を埋められた格好の東芝は「万事休
ありがとう、平成――。2019年5月に改元を控え、特別な思いを募らせている地域がある。岐阜県南部、旧武儀町(現関市)にある「平成(へなり)地区」。30年前、新元号と同じ漢字を使うことから脚光を浴び…続き 元号公表時期、年明け判断へ 4月を想定 [有料会員限定] 「#平成最後」が急上昇 SNS投稿、日常に特別感 [有料会員限定]
東芝は16日、新世代DVD規格「HD DVD」の再生機や録画再生機などの生産を終了する方針を固めた。今月中にも正式決定し発表する。数年間にわたり続いてきた「ブルーレイ・ディスク(BD)」との規格争いはBDの勝利で決着する見通しとなった。 新世代DVDは東芝などが推進するHDとソニーや松下電器産業などが推進するBDの2規格が併存してきたが、小売り世界最大手の米ウォルマート・ストアーズがBDの商品のみを取り扱うことを決めるなどHD劣勢が決定的となっていた。 東芝は青森県で行っているHD関連の機器生産を近く終了する見通しで、今後は新型機の開発なども行わない。撤退費用は数百億円に上る見通しだ。 最大市場である米国では、新世代DVDのソフト販売の約8割をBDが占めるなどHDを圧倒している。両陣営に作品を供給してきた映画大手、ワーナーブラザースも1月初旬にHDからの離脱を表明。消費者や流通業界のBDシ
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