東日本大震災の津波をかぶり、修理しても止まったままだった宮城県山元町の普門寺の掛け時計が、最大震度6強を記録した2月13日深夜の地震をきっかけに、再び時を刻みだした。住職坂野文俊さん(58)は「本当…
実験的に修復された漆器を手に取り、確認する熊谷賢・陸前高田市立博物館副主幹(右)と神庭信幸・東京国立博物館特任研究員=東京都台東区の東京国立博物館で、後藤由耶撮影 <1面からつづく> ◆陸前高田 がれきから46万点回収 全国から支援の輪 2011年3月11日、太平洋に面した岩手県陸前高田市の市街地は高さ15メートルを超す巨大津波に襲われた。市立博物館や市立図書館など四つの文化施設は収蔵品もろとも水没し、職員27人のうち19人が犠牲となった。現役の学芸員で生き残ったのは、市立博物館副主幹の熊谷賢(くまがいまさる)さん(49)だけだった。発生時、海岸近くの「海と貝のミュージアム」にいたが、約1・5キロ離れた3階建て市役所の屋上に避難し、一命を取り留めた。 19日後の30日から、熊谷さんと博物館勤務経験者らは海水とヘドロにまみれた収蔵品を回収し、市街地から山間部へ16キロ入った旧生出(おいで)小
修復作業を終えたオルガンの音色を楽しもうと大勢の市民がコンサートに足を運んだ=岩手県陸前高田市で、佐々木順一撮影 懐かしく、伸びやかな音が客席を包み込む。奇跡のオルガンが奏でる「明日に架ける橋」「アメイジング・グレイス」−−。とうとうその音が帰ってきた。 年代物の足踏みオルガンはかつて、岩手県陸前高田市の市立博物館に収蔵されていたが、2011年3月11日、他の収蔵品とともに真っ黒な津波にのみ込まれた。がれきの中から見つかった時、音色は失われ、博物館関係者は「もう駄目だろう」とあきらめた。 1931年に同市初の幼稚園を設立した故・村上斐(あや)さんが愛用し、戦前から戦後にかけて幼児教育に使われたとしか分かっていなかったオルガン。ところが震災8カ月後に転機が訪れる。日本リードオルガン協会が調べたところ、日本に2台しか残っていないとされる「海保オルガン」製と判明した。貴重な文化財として、元の部品
【2月9日 MODE PRESS WATCH】「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」が、日本限定のチャリティーアイテム「桜リッキーバッグ」を18日から伊勢丹新宿店で数量限定発売する。 日本人がこよなく愛する桜をイメージした「桜リッキーバッグ」は、ホワイトのカーフレザーのボディに咲き誇る鮮やかな桜の絵柄をデザインした、手に取るだけで春の訪れを感じるアートピースのような仕上がり。価格は41万5000円(税抜)。売上は全てNPO法人さくら並木ネットワークを通じて、東日本大震災の被災地における桜の植樹や、過去3年に被災地に植樹された桜のメンテナンスなどに活用される。 また今回発売を記念し、18日から23日まで、伊勢丹新宿店本館4階=ウェストパーク/ラグジュアリーステージに「ラルフ ローレン コレクション 期間限定ストア」がオープン。期間中、東北と縁の深い女優の南果歩さんを招いた東北復興支
グッチと伝統絹織物「仙台平」限定バッグでコラボ 復興支援 バッグの製造工程を披露するグッチの職人たち イタリアのファッションブランド「グッチ」は、仙台市の伝統絹織物「仙台平」を生地に使ったハンドバッグを制作した。1個42万円で10個程度を限定販売し、売り上げは全て東日本大震災の産業復興支援として市に寄付する。 持ち手や留め具に竹を使用したグッチの代表的な「バンブーバッグ」に、人間国宝の甲田綏郎(よしお)さん(84)=仙台市太白区=がバッグ用に織った仙台平の生地「瑞宝」を組み合わせた。 市が、伝統工芸を活用した新産業創出を目指す「伊達なてしごとプロジェクト」の一環として、グッチと甲田さんを引き合わせ、コラボレーションが実現した。 12日に市役所であった発表会で、グッチジャパンのマッテオ・マスカッツィーニプレジデント兼最高経営責任者(44)は「伝統を大事にする同じ価値観が素晴らしい作品を
宮城県気仙沼市の「みなし仮設住宅」で暮らす女性2人が、津波被害を免れた着物から作ったブックカバーが、地元の雑貨店や神戸市内の書店で人気となっている。 商品名は「ほどーる」といい、「温まる」という意味の方言「ほどる」にちなんだ。 ブックカバーを作ったのは、清水由里子さん(62)と、親類の木田裕子さん(53)。2011年3月、それぞれの自宅は津波で全壊したが、ともに石造りの蔵は無事だった。 「何かしていないと気持ちが紛れず、つらい」。片づけが一段落した同年秋、2人は蔵にあった泥の付いた浴衣を洗って、ミシンでコースターを作った。周りに好評だったことから、両家が大正時代から保管していた浴衣や着物50着以上を再利用することにした。 避難生活で、知人たちから衣類や食品の支援を受けた。お礼にと、着物から小物入れや巾着袋を作って配ったところ評判に。東京都内の気仙沼市のアンテナショップでブックカバー
おもちゃ図書館が4ヵ月ぶり再開 南三陸 おもちゃで遊ぶ子どもやボランティア=25日、南三陸町入谷 南三陸町志津川で遊びや余暇活動を通じて障害者の自立を支援してきたボランティア団体「おもちゃの図書館・いそひよ」(鈴木清美代表)が25日、同町入谷に場所を移し、東日本大震災前の2月末以来約4カ月ぶりに活動を再開した。 障害者や家族、ボランティアら約40人が参加し、全国から贈られたおもちゃで遊んだり、交流したりして楽しんだ。 長男浩平君(7)と参加した同町歌津の主婦菅野たえ子さん(41)は「息子は震災後、環境の変化に敏感になっていたが、みんなと再会し、以前と同じように遊ぶことができてうれしそうだった」と話した。 「いそひよ」は1995年10月に設立され、6~22歳の障害者や家族が月2回活動してきた。津波で活動場所だった地区集会所やおもちゃが流されたが、全国のおもちゃ図書館や町内の福祉作業所の
岩手県陸前高田市の名勝・高田松原の再生を目指す活動「一本松プロジェクト」が動き出した。避難所で手作りしたグッズを、4日からインターネットで販売。売り上げの一部を津波に耐えた一本松の保護と松林の復活資金に充てる。 プロジェクトを始めたのは、同市高田町のスポーツ施設「サンビレッジ高田」で避難生活を送る有志ら数十人。全国から寄せられた善意や支援に応えようと話し合い、一本松をモチーフにしたビーズの携帯電話ストラップなどを手作りした。 価格は、携帯ストラップ「松りん」(1500円)▽軍手で作ったぬいぐるみ「ぐんぐん」(1200円)▽保冷剤を入れられるタオルマフラー(2本700円)。ホームページは「http://www.ipponmatsu-pro.com」。【金秀蓮】
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