矢祭町の矢祭もったいない図書館は来年1月、開館10周年を迎える。「たくさんの町民が図書館に関わってきたのです」。司書の菊池麻衣さん(31)は声を弾ませ、懐かしそうに絵本を棚に並べる。開館から唯一、運営に携わっている。10周年を前に、今月10日に催す開館記念イベント「やまつりえほんフェスタ」の準備を進め、子どもたちと町民に感謝の気持ちを伝える1日にしたいと願う。 ◇ ◇ 読書が好きで高校時代は年間100冊を数えた。欲しい本があれば隣の町まで買いに出掛けた。専門学校を卒業後、古里に戻った。「町立図書館が欲しい」との町総合計画の町民アンケート結果を受け、多くの町民が町山村開発センターで本の整理作業を始めていた。自然と会場に足が向く。全国から寄せられ、山積みになっていた図書が目に入る。迷わずボランティアの輪に加わった。 段ボールから本を取り出して1冊ずつ拭く。図書名をパソコンに入力す
2011年6月18日、福島県矢祭町の矢祭もったいない図書館が実施している「子ども司書」に認定された小中学生12人が、東日本大震災の影響で埼玉県三郷市に避難している福島県広野町の子どもたちが通う同市立瑞木小学校を訪問、読書交流会を開催して絵本の朗読などを行ったそうです。 避難児童を読書で励ます・矢祭町の子ども司書が瑞木小を訪問(東武よみうりウェブ版とーよみnet 2011/6/27付けニュース) http://www.tobuyomiuri.co.jp/newnews/110627dokusyo.4.html 本で同郷の被災児童激励 福島・矢祭町の「子ども司書」が三郷を訪問(MSN産経ニュース 2011/6/18付けニュース) http://sankei.jp.msn.com/region/news/110618/stm11061818220004-n1.htm 矢祭もったいない図書館 |
2009年8月、やや秋めいてきた福島県矢祭町を訪れました(以下のデータ等は訪問時のものです)。 矢祭町は、福島県の南部に位置し、町内には一級河川の久慈川が流れ、また、東に阿武隈山系、西に八溝山系が連なる風光明媚な農山村地帯です。福島県の郡山市と茨城県の水戸市を結ぶJR水郡線が町内を通り、町の中心駅である東館駅までは郡山駅、水戸駅どちらからも約90分で着くことができます。人口は、約6,700人で、漸減傾向です。 矢祭町は、根本良一前町長の町政時代の2001年10月、「市町村合併をしない矢祭町宣言」を町議会で議決したことによって、全国に大きなインパクトを持って知られることになりました。この宣言を受けて、矢祭町は町民の協力のもと、行財政改革を積極的に推進しています。 例えば、築45年以上になる町役場庁舎をそのまま利用して、「行革のシンボル」としています。また、職員数の削減を進める一方、それが町民
前回は、「矢祭もったいない図書館」誕生までの経過を紹介しました。今回と次回は、開館後の実際について紹介したいと思います(以下のデータ等は訪問時のものです)。 「矢祭もったいない図書館」は、JR水郡線東館駅の近くにあります。 武道館を改築した開架一般閲覧室(432㎡)と、新築した閉架書庫(1階373.36㎡、2階272.75㎡)から成ります。 同館は、「図書館法」に基づく公立図書館であり、同法第10条の規定により町が定めた「矢祭もったいない図書館設置及び管理に関する条例」に基づいて設置、運営されています。指定管理者による運営方式を採用しており、指定管理者は前回紹介した「矢祭もったいない図書館管理運営委員会」(以下、運営委員会)で、現在の委員14人で役割分担をして図書館業務に当たっています(図1)。 【図1 「矢祭もったいない図書館」の運営機構】 (出典:矢祭もったいない図書館『平成21年度矢
有田芳生の『酔醒漫録』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 2月9日(金)福島県の栃木県寄りに矢祭町はある。東京から車で3時間。新幹線なら郡山で降りて、約2時間はかかる。人口7000人ほどの小さな山あいの町だ。朝8時すぎの空気は澄みきっていて空を見上げると青空が広がっていた。矢祭山の春は桜、秋には紅葉が映え、観光客も多く訪れる。かつて西行はこの土地を歩きこう詠んでいる。 心ある人に見せばや陸奥(みちのく)の矢祭山の秋の景色を 「ザ・ワイド」スタッフとともに矢祭山駅に行った。無人駅だ。近くの踏み切りには「警報なし」の看板があった。都会では考えられないようなのどかさがここにはある。身体を伸ばして大きく空気を吸う。西行のように生
「矢祭子ども司書」開講式 本の素晴らしさを友だちや家庭に広める役割を担う「矢祭子ども司書」の第2期開講式が15日、矢祭町の矢祭もったいない図書館で開かれた。 子どもたちに本に親しんでもらおうと、町が昨年度から始めた。町内の小学4〜6年生が対象で、今年2月には第1期生14人の子ども司書が誕生。町内の幼稚園や高齢者施設で読み聞かせなどの活動をしている。 今年度は町内の全5校から児童19人が参加。開講式では、古張允町長が受講生証などを手渡した。受講生代表の町立東舘小学校6年鈴木美穂さん(12)は「大人になっても『あのとき講座に入っていてよかったな』と言えるようにがんばりたい」と宣言。早速行われた講義では、県立図書館の遠藤豊主任司書が「司書に大事なことは、好奇心を持つことと相手の立場になって考えることです」と話した。 講座は、図書の検索方法や読み聞かせの技能など全15回。受講生は感想文を提出し、来
「もったいない図書館」を見学してきました。図書室に勤めていることを話すと、職員の方が館内を親切に案内してくださいました。寄贈図書だけで図書館を作るということには、図書館関係者からは賛否両論があったかと思いますが、450000冊の蔵書をそろえた図書館ができたことは、かかわった多くの方のエネルギーが結晶したものでしょう。この数の図書を一気に登録、配架することを考えただけで気が遠くなります。県立図書館の指導で町民ボランティアが作業したとか。図書館内の窓ガラスには寄贈者の名前のシールが貼ってありました。 開架部分は他の公立図書館に比べるとややバランスが悪いような気はします。でも絵本・児童書が子どもたちにも使いやすい様に配置されていたり、ラベルの他に「私のイチ押し」「家読み」(借りて家で家族一緒に読んでね、という意味だとか。)などのシールが張ってあるものがあったり、図書館主催のイベントなど独自の工夫
2010年3月4日木曜日 突撃 矢祭もったいない図書館(今回はインタビュー部分のみ) かの有名な「矢祭もったいない図書館」にて取材を敢行しました。 尋ねたかったことは概ねこちら。 館長の金澤さん、司書の下重さんをはじめ、 皆様ご協力本当にありがとうございました。 各種データ等の詳細や「まとめ」も 時間がかかるため少々お待ちください。 お話を伺う前に館内の案内いただき、 「ちちんぷいぷい」という番組での もったいない図書館に関する映像を拝見いたしました。 動画中で「先ほどの~」とあるのはそのあたりのことを指します。 あとノイズがありますがご容赦ください。 投稿者 shibagon 時刻: 23:31 ラベル: リソース(映像) 0 コメント: コメントを投稿
すっかり忘れつつあったけど、 このブログの目的って 授業を担当する教員向けの素材提供も含むんだった。 ということで もったいない図書館に行ったときに 特徴的だと思った部分の写真を公開。 映像化するより使いやすいはず。 悪意があったりお金を取るのでなければ自由に使ってください。 入口の写真。元は武道館だったものを改装。 入口より左側は町の教育委員会スペースです。 館内地図も撮影したけど失敗してたので掲載しません。 蔵書数は約45万冊。開架スペースには6万冊あるとのこと。 選書に関しては特に基準がなく、 比較的早い段階に送られてきたものが開架スペースにあるらしい。 途中を省いた簡単な沿革はこんな感じ。 2005年12月 矢祭第3次総合計画による町民のアンケート結果から、 「町立図書館の開設」という要望が大多数寄せられた。 2006年7月 武道館を地域開放型交流施設として改築、 「新しい図書館づ
福島県矢祭町で読書推進事業の一環として行われていた、「子ども司書」認定制度の第1期生が誕生したとのことです。認定された小学生14名は、2009年6月に開講した子ども司書講座を受講して必要な単位を取得しており、今後は同町内にある「矢祭もったいない図書館」での読み聞かせや本の整理などを行っていくとのことです。 全国初「子ども司書」誕生 矢祭(KFB福島放送 2010/2/21付けの記事) http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201002216 矢祭で「子ども司書」誕生 講座修了の小学生14人(47NEWS 2010/2/21付けの記事) http://www.47news.jp/localnews/hotnews/2010/02/14-3.html 次世代育成支援対策市町村事例紹介事業(平成21年度)矢祭町 矢祭子ども司書講座 http://www.pr
子どもたちに読書に親しんでもらおうと、福島県矢祭町教委が始めた「子ども司書講座」の第1期生の認定式が20日、矢祭町の矢祭もったいない図書館で行われた。 講座は昨年6月に開講。本の十進分類法や貸し出しと返却の手順、絵本読み聞かせなど15の講座が設けられ、12単位以上を取得すると子ども司書に認定される。全国初のユニークな取り組みとして注目された。 受講した町内の小学4〜6年の児童14人に、古張允町長が認定証を手渡した。子ども司書はもったいない図書館のサポーターに委嘱され、読み聞かせなどを手伝う。 古張町長は「テレビや漫画に興味がいってしまう時代だが、読書が一番心に残る。本に親しむ機会を増やしてほしい」と話した。 認定者の一人、関岡小4年の本多里奈さん(10)は「子ども司書になれて、うれしい。十進分類法が面白かった。みんなに読書の楽しさを伝えたい」と張り切っていた。 2010年02月21
矢祭もったいない図書館 〒963-5118 福島県東白川郡矢祭町大字東舘字石田25 アクセスはこちら TEL:0247-46-4646 FAX:0247-57-7500 開館時間:午前9時30分~午後6時 休館日:月曜(祝日の場合は開館)・ 年末年始(12月29日〜1月3日) 利用案内の詳細はこちら
気持ちとしては、近くに本を自由に読んだり借りたりできるスペースがあるのはいいな〜と思います。いくら立派な図書館でも遠ければ気軽に利用するのは難しいでしょうから。 でも今、図書館で本を借りるということはあまりないですね。2週間で返すというのが難しい。やっぱり気になる本は買ってしまいます。 で・・・買うと本は増えます!いつのまにかたまって置いておくスペースが無くなります。でも捨てるのは抵抗があります・・・ という訳で、「もったいない図書館」。 ご存じの方も多いと思いますが、合併しない宣言で有名になった福島県矢祭町の取り組み、いいですね。もっと早く知っていたらうちに今あふれている本を贈りたかったです。 合併しないことで補助金等も減らされたのでしょうか、町に図書館を作りたいと思っても予算はありません。「欲しい」と言った女性職員が「お金をかけずに図書館を作るアイデア」を出すように言われて考えたのが、
手作り絵本集まれ!きずなの大切さ発信 福島・矢祭町2009年8月2日 寄贈本45万冊で作った「矢祭もったいない図書館」で知られる福島県矢祭町教委などは8月1日から、「手作り絵本コンクール」を開き、全国から作品を募る。最優秀作品はラオス語やタイ語など東南アジアの数カ国語に翻訳し、現地の小学校などに寄贈。現地での出版化も検討する。 テーマは「自然・友情・心の大切さと夢と希望がいっぱいの絵本」。高校生以上の「一般の部」と、中学生以下の子どもが家族と一緒に作る「家族の部」を設けた。 同町は今年度、小学生が図書館の仕事を学ぶ「子ども司書」認定制度を始めるなど、読書のまちづくりを進める。高信由美子教育長は「図書館ができたのも寄贈者の善意のきずながあったから。今度は私たちが、きずなの大切さを発信したい。そのためのコンクールに育てていきたい」と話している。 最終選考では、ノンフィクション作家の柳田邦男さん
全国から蔵書が寄せられた福島県矢祭町の「矢祭もったいない図書館」に23日、講談社の「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」に使われたキャラバンカーが贈られた。 「全国訪問おはなし隊」は講談社が10年前に始め、2台の車で全国の学校などを巡回している。車両の更新に当たって古い車の寄贈先を公募したところ、もったいない図書館が選ばれた。 キャラバンカーは3.5トンのトラックで、児童書約550冊とともに寄贈された。もったいない図書館は今後、町内の学校や地域を回り、読み聞かせをする。要望があれば、ほかの市町村にも貸し出す。 贈呈式で、講談社の渡瀬昌彦広報室長は「矢祭は町を挙げて読書の推進に取り組んでおり、キャラバンカーの趣旨にも合う。かわいがってほしい」とあいさつした。 高信由美子町教育長は「読書のまちづくりに弾みがつく。大切に使わせていただきます」と話し、同町東舘小4年猪亦美咲さん(10)も「き
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