全国で初めて公立校の教職員に国歌斉唱時の起立を義務付けた大阪府の「君が代起立条例」が憲法の保障する思想、良心の自由を侵害するかが争われた訴訟の判決で、大阪地裁(内藤裕之裁判長)は21日、合憲と判断し、職務命令に従わず減給処分を受けた男性教諭(58)が府に処分取り消しや慰謝料200万円を求めた訴えを退けた。 原告は府立支援学校の教諭奥野泰孝さん。判決によると府教育長は12年1月、同年3月の卒業式での起立を各校に通達。校長も職務命令を出したが、奥野さんは「キリスト教の信仰に反する」との考えから従わず戒告処分を受けた。
