町民の居場所としての図書館:大槌町立図書館の開館 2018年6月10日,町の中心部に立つ複合施設「大槌町文化交流センター(おしゃっち)」を構成する一部門として大槌町立図書館(岩手県)が開館した。 旧・大槌町立図書館は,2011年3月に発生した東日本大震災の津波によりその機能の一切を失った。震災後間もなく図書の寄贈の呼び掛けが行われ,多くの支援を受けて新館再建までの応急的措置として,2012年6月に「城山図書室」が開館した。図書館再建までに全国から届いた図書は約12万冊に及んだ。企画展示コーナーや季節ごとに変わる装飾が訪れた人を出迎える,アットホームな空間が利用者には好評であった。また,移動図書館車輌の寄贈を受けたことから,2012年8月,従前は行っていなかった移動図書館でのサービスを開始し,仮設住宅の集会所をメインに運行を行った。その後,新図書館の開館準備のために2017年12月に城山図書
2017年8月7日、京都市にある同志社大学寒梅館ハーディーホールにおいて、第26回京都図書館大会が開催されます。 今回のテーマは「震災と図書館~まなぶこと・できること~」です。 近年、日本各地において、大規模な地震など日常生活へ影響を与える災害が多発しており、日頃からの備えが大変重要になっていることから、これまでに起こった震災から学び、図書館にできる備えや被災後の対応等についてともに考えることを目的に、以下の基調講演や事例発表が行われます。 ・基調講演 「京都ではどのような地震が起こるのか」 堤 浩之氏(同志社大学理工学部教授) ・事例発表① 「災害を自分ごとにする-図書館でできる震災対策-」 鈴木 光氏(減災アトリエ主宰/一般社団法人減災ラボ代表理事) ・事例発表② 「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)」 (講師調整中) ・事例発表③ 「被災地での資料保存の取組」 吉原 大
岩手県は、東日本大震災の被災状況や復興の過程を記録した写真、文書、新聞記事といった資料約24万点をデータベース化したウェブサイト「いわて震災津波アーカイブ~希望~」の公開を始めた。 県内の全25市町村と、警察、自衛隊、NPOなど62団体の協力を得て、被災直後の避難所や学校の写真、県災害対策本部の行政資料、被災者の体験談をつづった文書などを収録した。 被害状況を記録した「そなえ」、地域コミュニティーの重要性を伝える「結いの力」といった6テーマに分類。各テーマの資料は、震災直後から時間の経過とともに並べてあり、被災地の復興の推移や自治体対応の流れを把握できる。 県内の学校で実践している防災教育の事例集、被災自治体による震災記録誌や検証報告書などのコンテンツもあり、県内外の自治体の防災計画や震災教育に活用することができる。 県復興推進課は「分野ごとに情報を発信できるようテーマを設定した。教訓の伝
ヤフーは3月7日、ユーザーが「3.11」と検索すると、同社が1人につき10円を復興支援団体に寄付する「Search for 3.11」などのチャリティーアクションと、防災や減災について考えるコンテンツなどを紹介する特集「3.11応援企画」を公開した。 この特集は、東日本大震災が発生した3月11日に改めて被災地に想いを寄せ、震災の記憶の風化防止と継続的な復興支援につなげることを目的に実施される企画。被災地の現状を伝えるとともに、参加しやすい具体的な支援方法の提案や、防災や減災への意識向上を促すためのコンテンツの提供を通じて、東日本大震災の被災地だけでなく、熊本地震被災地への支援も行うという。 今回で4回目となるSearch for 3.11のほか、「オークションは応援になる。」「寄付は応援になる。」「買い物で応援!東北にエールを、東北からエールを。」といったチャリティーアクションを展開。また
東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2015/4/30現在) 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況について,本誌での既報(E1652ほか参照)に続き,2015年2月中旬から4月下旬にかけての主な情報をまとめた。 ●被災地の図書館等の活動 大船渡市立博物館(岩手県)で,1月24日から6月28日まで「東日本大震災被災状況写真展 Part2」が開催されている。 http://www.city.ofunato.iwate.jp/www/contents/1421973827777/index.html 宮城県東松島市図書館の,ICT地域の絆保存プロジェクトのホームページが2月6日に全面リニューアルされ,3月11日には,ホームページversion3が公開された。 http://www.lib-city-hm.jp/lib/2012ICT/shinsai2012.html 福島県立博物館を事務局とす
2015年5月18日、石岡市(茨城県)が「東日本大震災石岡市記録集 心に刻む3.11」を発売したと発表しています。 震災当時の市内の写真ほか,災害対応等に従事された方や児童・生徒の体験談を集めたものとのことで、中央図書館の震災直後の写真も掲載されています。 同市のホームページからもダウンロードが可能です。 『東日本大震災石岡市記録集』販売中(石岡市,2015/5/18) https://www.city.ishioka.lg.jp/page/page002971.html 東日本大震災 石岡市記録集 1/7(石岡市) https://www.city.ishioka.lg.jp/data/doc/1431493988_doc_25_0.pdf 東日本大震災 石岡市記録集 2/7(石岡市) https://www.city.ishioka.lg.jp/data/doc/1431493988_
遠野市が修復に取り組んだ大槌町立図書館の被災資料が18日、4年ぶりに古里に戻った。文化財レスキューには多くのボランティアも参加し、町議会の文書や作家の原稿など1034点の貴重な資料がよみがえった。中には遠野とのつながりを示す記録もあり、関係者は取り組みを通じて両市町の絆や縁を確認した。 この日は図書館のスタッフ8人が資料修復を担当した遠野文化研究センターを訪問。48個の段ボールに詰められた資料をマイクロバスに積み込んだ。 町中心部にあった図書館は津波で被災。流失を免れた資料も破損が大きく、海水でページがくっつき開けない状態だったという。同センターは2011年5月、修復作業を開始。東京の専門家の助言を受け、資料の洗浄や乾燥を続けた。作業には県内外のボランティア延べ1765人も参加した。 滝沢康司館長は「貴重な資料が戻ってくることに感謝する。資料の展示会を開いて町民にも紹介したい」と思いを込め
東日本大震災で被災した鉄路の復旧状況を紹介する企画展「鉄道の復興 その時、今、あした」が、仙台市青葉区の東北福祉大鉄道交流ステーションで開かれている。展示期間を前半と後半に分けた構成で、自らも被災しながら地域の復興をけん引してきた鉄道の役割を伝える。 7月4日までの第Ⅰ期展示は「早期全線復旧への軌跡」と題し、三陸鉄道(宮古市)、仙台空港鉄道(名取市)の民営鉄道2社、JR貨物と仙台臨海鉄道(仙台市)の貨物2社を写真やパネルで紹介している。 三陸鉄道は震災直後、宮古駅に停車していた車両に災害対策本部を置いた。その時に使われた被災状況を記したホワイトボードの実物は、18日までの期間限定展示となる。 津波で脱線したJR貨物の車両のプレートや、燃料不足に陥った被災地に日本海側経由で燃料を輸送した路線図も展示している。 5月23日には、三陸鉄道の冨手淳旅客サービス部長と横田重雄元JR貨物東北支
3. 【特集:大切な資料を守れ!-資料保存】 カビ発生後の当館での書庫管理について 支部農林水産省図書館農林水産技術会議事務局筑波事務所分館 伊藤 もも 1. はじめに 東日本大震災による当館の被害状況と被災直後の対応については、びぶろす電子化54号(2011年11月)において報告したところです。本稿ではその後の全国的な節電体制の下で発生した、カビへの対策について報告します。 当館では、室温30℃、来館者不在時は消灯といった節電対策を実行することになりました。そのためILL等の非来館での利用が中心の館内開架式書庫についても、暑さが厳しい夏中ほぼ終日消灯した状態でした。ようやく過ごしやすくなってきた9月下旬、何気なく書架を眺めてみると、そこかしこの資料にカビが発生しているのを発見しました。当時は書庫の温湿度管理についての知識もなく、カビに対してどのように対応していけばいいのか途方に暮れながら
岩手県は東日本大震災からの復興状況を盛り込んだ記録誌「いわて復興の歩み」を製作した。県復興計画の第1期(基盤復興期間)に当たる2011年~14年の3年間の取り組みを掲載した。 主な復興事業として、交通ネットワークや生活・雇用、農林水産業といった10分野の状況を写真やグラフで示した。防潮堤などの海岸保全施設の復旧や災害公営住宅の整備戸数などの進行度合いと今後の見通しも掲載している。 スマートフォンやタブレット端末で無料アプリを活用すると、沿岸市町村の「復興リポート」を動画で見ることができる。 オールカラーの25ページで日本語版5万部、英語版5000部を作製した。全国の自治体や県外に避難している被災者、支援団体などに送付する。県のホームページでも近く公開する。 県復興推進課は「これまでの取り組みと現状を広く知ってもらい、震災の記憶の風化防止に努めたい」と話している。 2015年01月0
東日本大震災の被災状況や避難生活の様子などを保存するため、県立図書館が資料の寄贈を呼びかけている。震災の記録を広く公開することで記憶の風化を防ぎ、今後の防災対策に生かしていくという。 県教委などによると、震災関連の資料収集は国立国会図書館の呼びかけで2013年に岩手、宮城、福島の3県の図書館で始まり、14年から千葉と茨城両県の図書館も加わった。 対象となる資料は、震災当時の様子やその後の避難生活の日記、写真類。さらに避難所で配られたチラシ類やボランティアの活動日誌など。県教委の担当者は「本や冊子にまとめられたものでなくても構わない」と話す。集まった資料は、一般の人にも見られるようにするという。 千葉市緑区の佐藤啓三さん(6… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限
東日本大震災から3年9カ月がたちました。あのとき“ヤフーの中の人”はどう動いたのか、何を迷い、悩んだのか――。当時の経験や反省を引き継ぐための社内セミナーが12月8日、開かれました。 セミナーには弊社社長の宮坂学、副社長の川邊健太郎(写真左)をはじめ、約200人の社員が参加し、ライブ中継を通じて800人以上の社員が視聴しました。前半はNHK報道局 災害・気象センター長 辻村和人氏(写真右)にお越しいただき、災害報道の意思決定プロセスや判断基準について講演していただきました。またテレビとネットの両面から災害対策の未来を考えるトークセッションも開催しました。 後半のセッションでは「Yahoo!ニュース」「Yahoo!検索」など各サービスの現旧担当者が当時を振り返りました。その内容を本ブログでご紹介します。 後半のトークセッションに登壇したメンバー 登壇者は(左から)当時から「Yahoo!ニュー
東日本大震災後に立ち上がった「未来へのキオク」というグーグルのプロジェクト。「ストリートビュー」などのプラットフォームを巧みに活用したデジタルアーカイブとして、震災前後の記憶を最新のテクノロジーによって伝えていこうとする興味深い試みである。今回は、そのようなデジタルアーカイブの持つ社会的な意味や可能性について、グーグルの担当者お二人に語ってもらった。 (聞き手: 電通デジタル・ビジネス局計画推進部長 小野裕三) グーグル グループマーケティングマネージャー 馬場康次 氏 早稲田大卒業後、イオンなどを経て2007年から現職。ユーチューブの立ち上げから「未来を選ぼう」「 Doodle 4 Google 」や、「さがそう。」「 Google で、もっと。」などのブランドキャンペーンを手掛ける。 ■ 「失われた記憶をみんなの力で取り戻そう」 ──未来へのキオクは、東日本大震災前後の風景や写真・動画
岩手日報社は5日、東日本大震災から3年で全線再開を果たした三陸鉄道を別刷りで特集し、東京都内では特別号外として約5千部を街頭配布しました。 震災で甚大な被害を受けた三陸沿岸住民の足が復活する喜びとともに、クウェートからの車両援助など、国内外の支援に対する感謝の気持ちを伝えています。別刷り特集の一部紙面をPDFファイルで紹介します。
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