自民党新総裁に選ばれた岸田文雄氏から、壇上で花束を受け取った菅義偉氏(左)=東京都港区で2021年9月29日午後3時22分、梅村直承撮影 菅義偉前首相が首相を退任して2カ月が経過したが、自民党内で早くも、表舞台への復帰待望論が出始めている。衆院選前に「選挙の顔にならない」として、政権を追われた菅氏だが、最近では新型コロナウイルスワクチン接種を推進した「功労者」だと称賛されることもある。「菅派」の結成を期待する中堅・若手もおり、その動向に注目が集まっている。 菅氏は15日、BS11の番組に出演し「首相というのはやはり批判の対象になる。ただ長年にわたっての課題について判断して、少なくとも道筋はつけてきた」と、実績を強調しつつ首相在任の1年間を振り返った。 菅氏は最近、メディア出演や会合への出席など発言の機会を増やしている。11月30日には、自衛隊が運営した東京都にあるワクチンの大規模接種センタ