【ワシントン=柿内公輔】「夢のIT機器」か、それとも「度を越した眼鏡」か−。米グーグルが開発中の眼鏡型情報端末「グーグル・グラス」が反響を呼んでいる。「世界が変わった」と試作品を手にしたユーザーが興奮する一方、プライバシー侵害などを懸念する声も広がっている。議会も調査に乗り出し、騒動は過熱するばかりだ。 ■SFが現実に? 「グラス、今日の野球の試合結果は?」「グラス、近くの公園と道順を教えて」 眼鏡に呼びかけると、フレーム部分の小型画面にグーグルの検索結果の映像が現れる。「ビデオを撮ろう」と発声すれば、手ぶらで歩きながら撮影できる。 グーグルは先日、米国内のソフト開発者ら約8千人を対象にグーグル・グラスの試作品を限定販売した。1500ドル(約15万円)と決して安くはないが、ブログなどでは装着してみた感想や映像の投稿が相次いでいる。「SFの世界が現実になった」「スマートフォン(高機能