JR東海の山田佳臣社長は26日、リニア中央新幹線の建設促進を求める名古屋市内の集会で「あちら(中国・上海市のリニア)が小学生のおもちゃとするならば、私どものリニアはiPad(アイパッド)みたいなもの」と述べた。JR東海のリニアの優位性を説明した発言だが、影響を心配する声が出ている。 集会は「リニア中央新幹線建設促進愛知県期成同盟会」の総会。県内の自治体首長や商工関係者ら約200人が参加した。民主党衆院議員が上海リニアについて「夢がある素晴らしい乗り物」と述べた後、山田社長があいさつ。自社のリニアとの違いを、米アップルの新型情報端末iPadになぞらえて語った。 上海リニアはドイツ製で、2003年に開業。時速430キロで走り、浦東空港から市街地まで約30キロを約8分で結ぶ。上海リニアは軌道から1センチしか浮かない「常伝導」なのに対し、JR東海が実用化を目指す「超伝導リニア」は車体が10セン