■「新しい小説を書くときには必ず何かマスターグレードのガンダムを作る」 司会「まずは、福井さんに作家になったきっかけをお聞きしようかと思います。」 福井「これは非常にガンダムと縁の深いところがありまして。最初に自分が江戸川乱歩賞に 応募してみようかと思うも、当時は働いていて、働きながら書くというのは結構大変でし て…書き始める前に今日は一日休もうと。 一日休んで何をしようかな、と思って街をブラついているうちに、たまたまおもちゃ屋で発 見したのが、一番最初のマスターグレードのガンダム。ファーストガンダムですね。」 岸山「突然プラモデルの話に飛んじゃいましたね。」 福井「ええ。それを見て、『今ってこんなスゲェことになってるのか!』って感動して、その1日 の休みで、何とか1日で作りあげたんです。作り上げて、それで初めて書いた小説が江 戸川乱歩賞の最終選考まで残って、『これはガンダムのおかげじゃな