ノーベル文学賞の発表が選考組織のスキャンダルで見送られたことを受けて、スウェーデンの文化人などがことし1年限定で創設した新たな文学賞で最終選考の4人に残っていた村上春樹さんが、執筆活動に専念したいとして辞退を申し出ていたことがわかりました。 賞の選考組織「ニュー・アカデミー」のウェブサイトによりますと、村上さんは、最終候補に選ばれたことに感謝の思いを示しながらも、執筆活動に専念したいとして辞退する意向を伝えてきたということです。 ニュー・アカデミーは、ノーベル賞の各賞の発表が終わったあとの来月12日に受賞者を発表し、ノーベル賞の式典の前日の12月9日にストックホルムで授賞式を行う予定だということです。