「池田班」はHPVワクチンの成分が脳に障害をもたらす「薬害」を仮定して行ったマウス実験について、2016年3月16日に厚労省の成果発表会で中間報告をしていた。 この発表会で示された画像について、村中氏らは研究班の分担研究者である信州大教授・塩沢丹里氏の依頼でマウス実験を担当したA氏の証言をもとに、池田氏が自説に都合の良い画像データだけを恣意的に選んだと指摘し、「重大な捏造である」と書いている。 2019年3月26日の東京地裁判決は、「画像が何枚もある中から、自分の仮説に都合の良い本件スライドだけを公表して、チャンピオンデータで議論をしているという事実を認めることはできない」と認定。 「A氏の発言を鵜呑みにするのではなく、より慎重に裏付け取材を行う必要があった」と取材の不十分さを指摘し、池田氏の主張を全面的に認めた。 どんな取材をしたのか? 本人に確認せず記事を作成それでは、村中氏らはどのよ