政府は安定的な皇位継承策について、国会からの要請を踏まえ、10月に実施する「即位礼正殿の儀」を終えた秋以降に検討を進める方針だ。ただ安倍晋三首相は、父方に天皇を持つ「男系」継承が維持されてきた皇室の伝統を重視し、慎重に判断する姿勢を崩しておらず、作業は難航しそうだ。 政府は、06年に小泉政権が女性、女系天皇を容認する皇室典範改正案の国会提出を模索したものの、秋篠宮妃紀子さまが懐妊されたことを受けて断念。12年には野田政権が皇族減少への対策として女性宮家創設を軸とする論点整理を公表したが、政権交代で実現しなかった。 その際、反対派の急先鋒が安倍首相だった。
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