インフォメーション―情報技術の人類史 作者: ジェイムズグリック,James Gleick,楡井浩一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (24件) を見る 人は常に情報に支配されてきた。遺伝子に刻まれた情報がぼくたちのあり方を規定し、情報の扱いが生存を決め、文明の興亡をもたらす。だからこそ情報の蓄積、形式化、伝達は急激に発展し続け、情報の量も増大を続ける。そしてエントロピーという概念を通じて情報は物理世界と接続され、この宇宙すべても実は壮大な情報の渦にすぎないという情報宇宙論にまで至る―― これがこの長大な『インフォメーション』の全体像だ。もちろんその大部分は、コンピュータやインターネット、そしてその背後に流れる情報理論の進展となる。だが優れた科学ライターであるグリックは、鈍重な年表ではすませなかった。事