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先日、田中森一氏と、佐藤優氏の対談目当てで、 「PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版」 を買いました。 (決して金髪お姉ちゃんのグラビア目的ではありません) ともに国策捜査の「犠牲者」となった二人が、国策捜査の必要性の有無とその真の黒幕について語る内容はなかなか読みごたえがある記事でした。 ところで、その最後のほうに、仕事柄見過ごせないこんな記述が。 佐藤 先生、今現在『反転』(*田中氏の著書)は何万部くらい出てるんですか? 田中 今ちょうど20万部だね。 佐藤 僕ね、この本の一つの分水嶺は50万部と睨んでるんです。50万の線を超えたらテレビドラマか映画になる。普通の商業主義の論理でいえば、20万でそういう動きがあってもいいと思うんですが、東京地検を敵に回さなきゃいけないことと、具体的な任侠団体の人が出てくるということで、プロデューサーは悩むと思うんです。 田中 そこが難しそうだもんね
国家とは何か、権力とはどう使うべきものなのか、死刑には何の意味があるのか。これまで日本では真正面から議論、考察されたことがあまりないテーマについて、現在最もホットな作家である佐藤優氏と伊東乾氏が5時間以上にわたって熱く議論した。自ら512日間も拘留された経験や地下鉄サリン事件の実行犯を同級生に持つ作家たちだけに、観念論に陥ることなく具体論で喝破していく。迫真の議論をテーマ別にシリーズでお届けする。(司会進行は本誌編集長 川嶋 諭) 伊東 佐藤さんが雑誌「創」誌上で「拘置所経験を通じて死刑廃止論者になった」とお書きになっているのを拝見して、ぜひお目にかかってお話をうかがいたいと思いました。私自身は、実は廃止論というより、死刑制度うんぬん以前に、まず現行法の枠組みの中で、いま進行している裁判で何がどこまでできるか、ということの方に、興味を持っているのではあるのですが・・・。 佐藤 日本の裁判制
安倍政権が、日朝国交正常化に向けて動き始めている。正確には、米朝協議の急展開によって、動かされていると言うべきだろうが。 http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/24268195.html 私が呆れるのは、結局、日本で2007年に「日朝国交正常化」を公然と言い出した最初の勢力は、左翼でもリベラルでも「健全な保守」でもなく、安倍政権だったことである。 当然であるが、安倍政権を評価しているわけでは全くない。情勢の急展開に強制されているに過ぎない。私が呆れているのは、こうなるのは少なくともここ何ヶ月かでは誰の目にも明らかだったのに、それでも「日朝国交正常化」を言い出せなかった左翼はじめその他の勢力だ。 安倍政権が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)外交に敗北したのは明らかである。だが、日本のリベラル・左派も安倍政権ごときに敗北したのである(それは北朝鮮外交
本屋で新刊『中国の黒いワナ』(別冊宝島)所収の佐藤優・荒木和博・青木直人の巻末鼎談を立ち読みしていたら、佐藤が拉致問題に関するこれまでの主張を放棄していたので、爆笑すると同時に、そのせこさに腹が立った。こんな駄本買いたくないので、以下の紹介は私の記憶に基づく。興味のある人は立ち読みして確認されたい。 佐藤は、鼎談の中で、拉致問題の解決の重要性を強調しつつ、ロシア人の政治家から「拉致問題を日本はなぜカネで解決しないのか」と質問されたという話を述べている。そのロシア人に対し佐藤は激怒したが、交渉には見返りが必要、というロシア人の言い分を紹介した上で、「償い金」のような形で資金を与えることには反対だが、北朝鮮に資金を与えることで、北朝鮮の体制を内部から変革させることも一案である、といったことを述べている。 「拉致問題の解決が交渉の大前提」とさんざん煽ってきたのは一体誰なのか。私見によれば、佐藤が
前に書いておいて、どうせ佐藤優などというのは一過性のブームだろうと思って削除したが、そうでもないようなので少し修正して再掲する。 「国体教の山僧・佐藤優」 なんか最近たてつづけに佐藤優の名を知人から聞いた。「外務省のラスプーチン」である。『一冊の本』で魚住昭による連載インタビューはちらちら見ていたが、調べてみたら、『世界』と『正論』に連載を持っていたので驚いた。世の中には『正論』に一本論文載せただけで就職がダメになる学者もいるというのに。『諸君!』に出ただけで非難される教授もいるというのに。 もう左右を問わずたいへんな売れっ子評論家らしい。 しかし、単にその閲歴でもてはやされているだけで、言っていることは、多量に読書をしたちょっと頭のいい若者の思いつきの域を出ていない。ある仮説を、学問的に多方面から検証することができていない。ただ珍奇な説を断定的に述べているだけである。 これはその知人の一
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