俺は悲しい。とても悲しい。 今年の夏も、また、あの被害が繰り返されているからだ。 それは何を隠そう、水辺のレジャーだ。 そう、また水辺のレジャーで日本国民が次々と命をなくしている。 なぜ君たちはこの惨状に沈黙するのか。 なぜ君たちは無辜の民が死んでいくのを放置するのか。 なぜ君たちは座して死を待つのか。 毎年、毎年、毎年……。 あれだけ注意せよ、と言っても繰り返される悲劇。 海、川、プール、そうした水辺のレジャーが我々の仲間を殺す。 今日は海辺で男女の若者が死んだニュースを耳にした。 彼らは青春を謳歌していたはずだった。そこには恋の予感もあったはずだ。 いつしか愛の花が咲き、少女たちは碧い海の中で大人になったかもしれない。 しかし、何が彼らの命を絶ったのか? 水辺のレジャーだ。 ああ、何と恐ろしい所業か! 水辺のレジャー! 我々は何かを変えるべき時にきた。 我々は、水辺で遊ぶ、という野蛮な