史上初の商業用量子コンピューター D-Wave 詳細 詳細 2013年5月27日(月曜)17:19に公開 作者: 松田卓也 要約 グーグルが最近D-Wave社の量子コンピューターを購入して、NASAのエームズ研究センターに設置したというニュースが流れた。量子コンピューターの研究者たちの意見では、量子コンピューターはまだ研究段階で実用化にはほど遠いと言われていたから、このニュースは驚きである。この会社の第一号機はアメリカの大手航空機会社ロッキード・マーチンに納入された。そして第二号機がグーグルに採用された。という事は、量子コンピューター学界の権威者たちが言うように、D-Wave社の量子コンピューターがインチキであると決めつけるわけにはいかない。そこで本エッセイではD-Wave社の量子コンピューターとはどんなものかについて報告する。 グーグルがNASAと共同で、量子コンピューターラボを開設 1
記者発表 概要 国立天文台天文シミュレーションプロジェクトは,天文学専用の新しいスーパーコンピュータを水沢 VLBI 観測所に設置しました.2013年4月1日から本格的な共同利用運用が始まっています.新しいスーパーコンピュータは Cray Inc. の大規模並列計算機 Cray XC30 システム(愛称: アテルイ)です.天文学専用のスーパーコンピュータとして,現時点で世界最速のシステムです. 理論演算性能は,導入時に 502 Tflops (注1)で,2014年9月までに更新を行い 1 Pflops (注1)を超える予定です.アテルイは高速ネットワーク回線(注2)を介して国立天文台三鷹キャンパスや他大学・他研究機関と接続されています.アテルイではこれから5年間,かつてない大規模・高精度なシミュレーションが数多く実行され,「理論天文学の望遠鏡」としての活躍が期待されています. 注1:flo
アルマ望遠鏡に、世界で最も高性能なスーパーコンピュータの一つが備え付けられました。「アルマ相関器 (ALMA Correlator)」と呼ばれるこのスーパーコンピュータは1億3400万個のプロセッサを持ち、1秒間に1京7000兆(17,000,000,000,000,000)回の計算を行うことができます。これは、現在世界最高性能のスーパーコンピュータとほぼ同等の性能です(注1)。この相関器は、米欧が製造する50台の12mアンテナ(12mアレイ)で受信された電波を処理するための専用スーパーコンピュータで、これによって50台のアンテナがひとつの巨大の電波望遠鏡として使えるようになります。なお、日本が分担した16台のアンテナで受信した電波は、日本が製造したACA相関器で処理されます。ACA相関器は1秒間に120兆回の計算能力を持ち、すでにアルマ望遠鏡山頂施設(標高5000m)に設置が完了していま
「コンピュータは星新一を超えられるか」――はこだて未来大学は9月6日、星新一さんのショートショートをコンピュータで解析し、新たなショートショートを生み出すプロジェクト「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」を開始すると発表した。人工知能研究の第一人者として知られる同大の松原仁教授など6人がプロジェクトチームを結成。5年以内に、星新一作品と同等かそれ以上のクオリティーのショートショートの自動生成を目指す。 プロジェクトの進め方は検討中だが、1つの案として、(1)星さんのショートショート作品すべて(約1000作品)の特徴(使われている単語や文章の長さ、1文の単語の数、作品全体の長さ、プロットや物語の構造、各作品の共通する特徴など)をコンピュータで解析し、(2)さまざまなショートショート制作法をコンピュータで試して見込みがありそうな方法を探し、(3)その方法を洗練させ、アルゴリズムとしてま
我々にはとうていできそうにない計算を、ひょいとやってのけるコンピュータ。それを頭脳に持つロボットが映画に出てくると、冷徹で無慈悲なやつとして描かれることが多い。1か0かに切り分けるデジタル処理の様子が、そんなイメージを想起させるのだろうか。そんなクールなコンピュータがびっくりする、と知ったら、あなたはびっくりするだろうか。 コンピュータチップ コンピュータのメイン部品は、メモリやプロセッサといったコンピュータチップと呼ばれるものだ。実体は、縦横1cm程度のピカピカした薄い金属板である――正確には金属ではないのだが見た目の連想はそれで構わない。とてもきれいなものだ。だからといって、パソコンのふたを開けて見てやろうと思わない方がいい。封印されていて見えないから。そこで今回は、封印されていないピカピカのコンピュータチップの写真を用意した。(タイトル画像参照)これを見る機会はそうそうない。 コンピ
独立行政法人物質・材料研究機構 独立行政法人 科学技術振興機構 国立大学法人 大阪大学 国立大学法人 東京大学 NIMS国際ナノアーキテクトニクス拠点は、大阪大学、ならびに東京大学の研究グループと共同で、従来の100万分の1の消費電力で、演算も記憶も行うことが可能な新しいトランジスタ「アトムトランジスタ」の開発に成功した。 独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田 資勝) 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (拠点長 : 青野 正和) の 長谷川 剛 主任研究者らのグループは、大阪大学大学院理学研究科の小川 琢治教授、ならびに東京大学大学院工学系研究科の山口 周教授らの研究グループと共同で、従来の100万分の1の消費電力で、演算も記憶も行うことが可能な新しいトランジスタ「アトムトランジスタ」の開発に成功した。状態を保持できる (記憶する) 演算素子は、起動時間ゼロのPC (パーソ
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦惺、以下NTT)と、京都大学(京都府京都市、総長:松本紘、以下京都大)は、量子コンピュータ※1実現への障壁を大きく緩和する誤り耐性方式を開発しました。 量子コンピュータに必須な量子ゲート※2は、確実に正しい演算をすることはなく、ある程度の誤り確率をもつため、量子コンピュータを実現するためには、演算の誤り訂正を行う技術の実現が必須となります。演算の誤り訂正を行うためには、ある程度誤り確率の低い量子ゲートが必要であるとこれまで考えられていましたが、今回、誤り確率が非常に高い量子ゲートを用いても量子計算が可能となる誤り耐性のある量子計算方式を世界で初めて示しました。 今回開発した方式により、誤りの大きな既存のデバイスも量子ゲートの実装に用いることが可能となり、量子コンピュータの実現に向けて大きく近づいたといえます。 本成果は、米国科
東大・国立天文台グループ、世界一の電力効率をもつスーパーコンピュータを完成 〜電力あたり性能ランク Little Green 500 Listでトップ1に〜 平木敬(東京大学 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻 教授) 牧野淳一郎(国立天文台 理論研究部 教授) 概要 東大・国立天文台が共同開発した スーパーコンピュータシステムGRAPE-DR は、 7月1日、電力あたりの性能のランク付けを行うGreen500プロジェクトが発表し た2010年6月の「Little Green 500 List」でTop1にリストされ、世界一の電力 あたり性能を実現していることが認定されました。GRAPE-DRは、HPL ベンチマー クで 1 ワットあたり 815Mflops の処理性能を実現しました。これは、現在世 界最高速のCray XT6 システムの約3倍の電力あたり性能を達成したことで、世 界
科学Linux vs. Genome in Network Challenge | Wired Science | Wired.comコンピューターのシステムは脆弱である。生物は頑強だ。エヘンエヘン。no titleゲノムをOSと見立てて、大腸菌(E.coli)とLinuxの情報ネットワークを比べてみた。 大腸菌の転写制御ネットワークはピラミッド型。少数のマスタースイッチ的な遺伝子がトップにあって、中腹にmiddle managersがいて、裾野には互いにindependentに働く多くの機能が存在する。Linuxのコールグラフ(プログラムコードのネットワーク)はどちらかというとひっくり返ったピラミッドであたまでっかち。トップにたくさんのプログラムがあって、そんなに多くないサブルーチンを呼び出している。モジュールがいっぱいあって高度にオーバーラップしている。船頭が多くてワーワー言ってるうち
H2Aロケットに取り付けられる小型衛星「UNITEC―1」。全国20の大学・高専が共同開発した=4月26日、鹿児島県の種子島宇宙センター、大学宇宙工学コンソーシアム提供 学生が手作りした宇宙用のコンピューターの耐久性を競うコンペが、実際の宇宙空間で繰り広げられる。全国20の大学・高専が共同開発した小型衛星に積み込み、18日朝、金星に向けて鹿児島・種子島から打ち上げる。激しい温度変化や強い放射線など過酷な環境で、自分たちの技術がどこまで通用するか。学生たちは前例のない「宇宙コンペ」の開催を心待ちにしている。 この衛星は「UNITEC(ユニテック)―1」。一辺35センチの立方体で重さ約21キロ。日本初の金星探査機「あかつき」を打ち上げる大型ロケットH2A17号機に相乗りする。上空約7千キロで分離され、あかつきを追うように飛行。約200日かけて金星に近づく。地球の重力圏を外れた「深宇宙」を目
物質・材料研究機構(NIMS)ナノ計測センターは、米国ミシガン工科大学および情報通信研究機構(NICT)と共同で、人間の脳に似たプロセスを持つ「進化回路(evolutionary circuit)」を実現したことを明らかにした。 今回発表された研究は、有機分子層において、情報処理を行う回路が人間の脳神経(ニューロン)のように自己進化するプロセスを創製したというもので、これにより今までよりもさらに複雑な問題を解く可能性が出てきた。 同プロセスを用いて作られる分子プロセッサを用いることで、一度に300ビットまでのパラレル処理が可能で、従来のスーパーコンピュータを超す大規模並列演算処理が可能となる。また、有機分子層の自己組織力により、既存のコンピュータにはない自己修復性を有しており、ある神経回路(ニューロン)が失われた場合、別の回路がその機能を引き継ぐことが可能だ。 今回の技術を用いることで、従
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