【高橋諒子】首都圏で続くマンション建設ラッシュと比例するように増え続ける待機児童。行政にも家庭にも悩ましい問題の解決に、埼玉県がマンションの一居室を使う“家チカ保育所”づくりに乗り出した。 埼玉県戸田市の荒川沿い。来年4月から入居が始まる「シティテラス戸田公園」は、敷地面積1万1千平方メートル、予定戸数約500戸の大規模マンションだ。この一室に入居者が優先的に利用できる保育施設が設けられる。 マンション業者が独自に保育施設を併設する例はあるが、今回は県から業者に対して「営業」して回り、計画段階から施設内容や運営について助言、県と市が補助金を出す。首都圏の都県単位の取り組みとしては初のケースという。 1階1居室分の約100平方メートルに、需要が高い0~2歳児28人を受け入れる見込み。敷地内の共有広場が園庭代わりだ。 今回設置されるのは認可外保育施設で、運営は県内の保育施設事業者「ちびっこラン