耳管とは、耳と鼻をつなぐ管のことで、成人で約3.5センチあります。これは普通は閉じているのですが、ツバを飲み込んだり、アクビをしたりすると開いて、鼓膜の外側と内側の気圧のバランスをとっています。 鼓膜の内側で耳小骨がある空間の部屋は鼓室といいます。ここに空気がたまっているため、鼓膜が振動し音が伝わっていくのです。うまく振動するには、鼓膜はピンと張る必要があります。 そのためには、外気の圧の変化に応じて、鼓室内の圧が同じように変化する必要があります。耳管で外と通じるようになっています。 高度1万メートルになると、飛行機の中とはいえ気圧が低くなります。つまり、鼓膜の外は気圧が低いですが、鼓室内は地上にいたときと同じ圧のままです。アニメにあるように、鼓膜は外向きにふくらみます。耳がつーんとして、聞こえにくいですね。ここで、つばを飲むんだり、ガムをかむと耳管が開いて、口から鼓室に飛行機の中の空気