冥王星はきわめて小さな天体だが、流れる氷河、興味深いくぼみのある領域、かすんだ空、多くの色を持つ風景など、信じられないほど多様な特徴が見られる。溶岩ではなく氷を噴き出す「氷の火山」や氷に浮かぶ山々があり、さらに衛星は予想もつかない動きをしているようだ。 冥王星の三つの事前想像図 2015年7月に冥王星へのフライバイを成功させたNASAの探査機「ニューホライズンズ」の科学者チームは、11月9日、米国天文学会惑星科学部会の年次総会で新たな観測結果を発表した。観測データが示す冥王星は、事前の予想とは全く異なる天体だった。 ニューホライズンズの主任研究者であるアラン・スターン氏は、「探査の成績は『優』ですが、予想の成績は『不可』です」と自己評価する。「冥王星系には驚かされてばかりです」。 冥王星の南極付近にある2つのくぼみは氷の火山のカルデラかもしれない。2つのくぼみは、それぞれライト山とピカ
米航空宇宙局(NASA)は10月8日、冥王星を包む薄い大気を探査機「ニューホライズンズ」がとらえたカラー写真を公開した。もやのような大気はうっすらと青く、NASAは「ニューホライズンズが冥王星の青空を見つけた」と報告している。 冥王星には地球のような濃い大気はないが、窒素やメタンなどが薄く覆っていると考えられていた。ニューホライズンズの観測から、冥王星は厚さ130キロ程度のもやのような大気に覆われていることが分かった。 地球の青空は、大気中の微粒子が太陽光に含まれる青の波長の光を散乱させることで生じている。冥王星の“青空”は、冥王星を覆う薄い大気に含まれる微粒子の大きさや組成をつかむ手がかりになるという。微粒子は窒素とメタンが紫外線をきっかけとした化学反応で生成されていると考えられている。 ニューホライズンズの主任研究員アラン・スターン氏は「誰がカイパーベルトに青い空が見つかると思っていた
米航空宇宙局(NASA)は7月18日、探査機「ニューホライズンズ」が撮影した冥王星の最新画像を公開した。冥王星に広がる“ハート”型の部分を詳細にとらえており、氷の大平原が広がる様子が分かる。
米航空宇宙局(NASA)は7月15日、探査機「ニューホライズンズ」が撮影した冥王星の最新画像を公開した。最接近の1時間半前に7万7000キロの距離からとらえており、富士山クラスの氷の山々がそびえ立っているのが分かるという。
How to watch Polaris Dawn astronauts attempt the first commercial spacewalk
冥王星系のニューポートレート 画像提供:David Tholen/University of Hawaii (← クリックで拡大) 2005年5月に冥王星を周回する2つの小衛星(ニクスとハイドラ)が発見されて以来、様々な研究グループがこの遠方の准惑星系の詳細を明らかにすべく観測を行なってきた。特に新しい小衛星の明度は冥王星の約5000分の1という途方もない低さのため、巨大望遠鏡をもってしても観測には困難が付きまとった。 しかし、ハッブル宇宙望遠鏡と光学補償カメラ付きのケック望遠鏡(ハワイ島)を用いて観測した3人の天文学者によりその詳細が明らかにされた。デービッド・ソレン(ハワイ大学)、マーク・ブイエ及びウイル・グランディ(ローウエル天文台)は、このために、ハッブル宇宙望遠鏡が2005年5月以前に撮影した画像を含む多くの画像データを分析した後、2007年9月5日に冥王星系の観測を行なった。
昨年、準惑星に「降格」処分を受けた冥王星なのですが、時事ドットコムの記事によると、準惑星内では質量トップとされていた冥王星が、実は「降格」の引き金となった準惑星エリスよりも軽い星であることが分かったそうです。米カリフォルニア工科大学の天文学者でエリスの発見者でもあるマイク・ブラウン教授らは、ハッブル宇宙望遠鏡などで観測したエリスの衛星ディスノミアの軌道上の動きから、エリスの質量は冥王星の1.27倍と計算。直径が冥王星よりやや大きいとされているエリスが、質量でも上回っていることを突き止めたとのこと。冥王星は質量の比較でも、準惑星グループのトップの座に立つことができないと判断されたわけで、「第二の降格」などと言われ散々な目に遭っているようです。
冥王星は「惑星」ではない――国際天文学連合(IAU)が8月24日、総会で採択された「惑星」の新定義を発表した。この結果、冥王星は「惑星」ではなく「矮惑星」と定義され、太陽系の惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個となることが決定した。 新しい定義によると、太陽系の惑星は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成し」、その重力により周囲の天体を吸収するため「自身の軌道近くにほかの天体(衛星を除く)がない」天体とされる。 一方、新たに設置された「矮惑星」の定義は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成」するが、「自身の軌道近くにほかの天体が残っており」「衛星ではない」天体。周囲に同程度の天体が発見されている冥王星は、この代表例とされた。 「矮惑星」には、冥王星のほかにセレス(火星と木星の間にある天体)、2003 UB313(2003年
あるAnonymous Coward曰く、"先日話題になったばかりの惑星話、話がころっと変わって、冥王星降格の方向にいくらしいと、毎日新聞より報じられた。果たして結論はどうなるのだろうか?" sillywalk曰く、"「冥王星はやはり惑星、太陽系惑星が12個へ」のストーリが出たばかりですが、読売新聞の記事によれば、国際天文学連合(IAU)は「『惑星』の明確な定義」に関する原案の修正に着手しました。定義案が提出されて以降、惑星科学の専門家などから「単純に大きさと形だけで決めるべきだ」「明るさを表す等級(絶対等級)で決めるべきだ」などと批判が集中し、挙句は「定義は必要ない」といった意見さえ出る始末。さらに「冥王(めいおう)星族」という惑星の新分類法にも大多数が反対しているそうです。定義案は8月24日のIAU総会で採決にかけられますが更に紆余曲折がありそうです。" ということで紆余曲折があった国
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