周囲を海に囲まれ、美しいビーチやダイビングを目的に訪れる観光客も多い沖縄県。しかし「マリンスポーツの世界で、特に沖縄は遅れているんですよ」と話すのは、沖縄の海を「世界一の宝物」と表現する名桜大学スポーツ健康学科の遠矢英憲上級准教授だ。せっかく魅力的な自然環境がありながら、マリンスポーツ関連の知見や設備が発展途上であるがゆえに、その“メッカ”となれずにいる現状を指摘する。一方で、産官学が連携してマリンスポーツ分野を盛り上げることで、リゾート地などで休暇を取りながら働くワーケーションや観光需要を取り込もうというプロジェクトも進行中だ。 国内メッカは静岡 鍵は「安全に楽しめる環境」 マリンスポーツの分野を国内でけん引しているのは沖縄県ではなく「静岡県です」と話す遠矢氏。「沖縄には素晴らしい自然環境があるので、ポテンシャルとしては全国一ですけど、ハードもソフトもまだ足りていない現状です」と、環境整