前回の記事で、今年第3四半期(7-9月)には携帯電話端末市場の利益率が全体として低下したことに触れた。この業界を代表する大手8社の純利益は、合計で85億1000万ドルとなり、前期の85億7000万ドル、前々期(第1四半期)の90億1000万ドルを下回った。 業界全体でみると、第3四半期の利益率は前期(第2四半期)から1%減少したが、それでも前年同期からは30%増加、またこの3年間は年間20%のペースで増加が続いている。第3四半期の各社の状況は次の通り。 ノキア(Nokia)は黒字に回復。ただし利益の額は1億8000万ドルで、大手8社全体に占める割合は約2%に過ぎない。 モトローラ(Motorola)では赤字が続いている。ただし赤字額は2000万ドルで、前四半期のマイナス9000万ドルから大幅に減少、2007年からの累積赤字額は46億9000万ドルとなった。グーグルによる買収が進むなかで、今
近年、中国で最もヒットした商品を挙げろと言われれば、筆者ならiPhoneを挙げる。iPhoneはメンツを満たすガジェットとしても、いろいろなアプリで遊べるゲーム機としても、幼稚園児から中高年までに大人気。偽アップルストアまで登場したiPhone人気の背景に迫る。 iPhoneをつつましく使う中国人 ここ数年、ブレない人気のiPhoneは、中国で最もトレンディーな製品に違いない。以前から「ニーハオ!デジモノ」の連載で「ciphone」をはじめとする数々の“偽iPhone”を紹介してきたが、最近ではアップルストアを丸ごと“リスペクト”してしまった店まで登場し、iPhone人気からアップル人気へとファン層が広がっている。事実、iPhoneのみならずMacBookまで販売する店もよく見かけるようになってきた。
【シリコンバレー=奥平和行】「タブレット」などと呼ばれる多機能携帯端末の市場が急速に拡大している。米調査会社のIDCは14日、4~6月期の世界出荷台数が前年同期比4倍の1360万台になったと発表した。米アップルの「iPad(アイパッド)2」が市場をけん引した。IDCは年間の出荷見通しも引き上げており、景気低迷などの影響で伸び悩むパソコン市場との明暗が一段と鮮明になっている。4~6月期の「タブレ
iPad人気の高まりで、Appleは世界のモバイルPC市場でHewlett-Packard(HP)を抜き、ナンバー1になったと、調査会社DisplaySearchが報告した。 Appleは2010年第4四半期に、タブレットとノートPCを合わせて1020万台出荷し、17.2%のシェアを獲得した。HPは930万台だった。Acer、Dell、東芝がそれに続く。全体の出荷台数は前年同期から17%増えて5960万台となった。 AppleはタブレットもノートPCも伸びており、同社製品ではこの2つの分野の食い合いは限定的だとDisplaySearchは述べている。 2010年第4四半期の世界モバイルPC出荷台数ランキング(単位:百万台) 順位 社名 出荷台数 シェア 1
今や誰もが同意するところだが、「iPad」によってAppleの製品ラインはより強固なものになった。 Appleの動向を注視している人の多くは、同社の売上高が非常に高くなると予測していたが、先週発表されたように、Appleが2010年の最後の3カ月間で733万台ものiPadを販売すると予測した人はいなかった。これは同時期の「Mac」の販売台数の約2倍である。両製品が市場に登場してからの期間を考慮すると、驚くべき偉業と言える。iPadが米国で発売されたのは2010年4月だったのに対し、Macは25年以上も前から作られている。 しかし、販売台数ではiPadの方が多いとはいえ、全体の売り上げではMacがiPadを上回っている。デスクトップとノートブックの売上高は54億ドルなのに対し、iPadの売上高は46億ドルだ。だが、もの凄い速さで物事が移り変わっていることと、数カ月以内に第2世代iPadが発表
米IDCは米国時間2011年1月18日、メディアタブレット(タブレット型コンピュータ)の世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、2010年第3四半期の世界出荷台数は480万台で、第2四半期の330万台と比べ45.1%増加した。米Appleの「iPad」は第3四半期に約420万台を出荷し、市場全体の87.4%を占めた。 IDCは、2010年のメディアタブレット出荷台数を約1700万台と推計している。同市場は2011年に4460万台、2012年に7080万台規模へと拡大する見込み。ベンダー各社による新機種投入や、価格および性能面での競争激化、消費者と企業の両市場での需要増加などが、今後の市場成長を推し進める。 2011年第1四半期は複数の主要ベンダーが新製品を発売する予定で、市場は急速に成長する。米Motorolaは米Googleの次期モバイルOS「Android 3.0」(開発コー
ソニーのウォークマンが、2010年12月の国内携帯オーディオ市場において過半数のシェアを獲得し、アップルのiPodを退け、首位に立った。BCNの調べによると、ソニーのシェアは52.1%。これに対して、アップルのシェアは42.9%だった。 年間で最大規模となる年末商戦において、ソニーが過半数のシェアを獲得したのは初めてのこと。これまではトップシェアを獲得したといっても、新製品への入れ替え期であったり、週間での瞬間風速といった状況だったが、ソニーにとっては、念願の商戦期での月間トップシェア獲得ということになる。 国内市場を担当するソニーマーケティング社長の栗田伸樹氏は、2010年夏に行った事業方針説明のなかで、「年末にはウォークマンで50%のシェア獲得を目指したい」とトップシェア奪取を宣言したものの、前年の2009年12月には30%台のシェアであったことから、業界関係者などの反応は懐疑的なもの
Verizon Wireless版iPhone 4 米Verizon Wirelessが2月からのiPhone 4提供を発表したことで、米国内での米AT&TによるiPhoneの独占販売体制が崩れた。これに対して既存のAT&TユーザーがどれだけVerizon Wirelessへと乗り換える計画があるかをアンケート調査したところ、全体の16%が今後3カ月以内の乗り換えを予定、またはする可能性があると回答しているという。iPhoneの発売以降、AT&Tについては回線品質の劣化がたびたびいわれているが、供給体制の変化がどの程度ユーザーのキャリア利用動向に変化を与えるのかの試金石になるかもしれない。 このアンケート調査を行ったのはChangeWaveで、3カ月ごとのユーザー推移記録を報告している。最新の2010年12月の調査では、乗り換えを計画していると答えたユーザーが最も多いのがAT&TとT-Mo
「昨年9月発売のiPod新製品は失敗だったのかもしれない」──市場調査会社のBCNがまとめた携帯音楽プレーヤーの国内販売動向によると、昨年12月はソニーの「ウォークマン」がアップルの「iPod」を上回ってシェアトップになった。iPodは年間ではシェアトップを維持しているものの、ウォークマンが肉薄。iPodは昨年9月の新製品発売以降、販売が前年割れしているのが影響しているという。 12月の台数シェアは、ウォークマンが前月から6.6ポイントアップして52.1%になり、前月から3.9ポイント下げたiPodの42.9%を上回った。ウォークマンがiPodを上回ったのは昨年8月以来。販売金額シェアではiPodが52.6%でウォークマンを上回ったものの、ウォークマンは前月から5.4ポイントアップして45.7%にまで接近した。 2010年通年の台数シェアは、iPodが48.2%だったのに対しウォークマンは
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