6月21日告示、7月8日投開票の鹿児島県知事選で、市民団体「原発のない鹿児島をつくる会」代表で鹿児島市の出版社社長、向原(むこはら)祥隆氏(55)が22日、県庁で記者会見し、無所属で立候補する意向を表明した。 無所属で3選出馬を表明している現職・伊藤祐一郎氏(64)との一騎打ちになる公算が大きい。 会見で向原氏は「脱原発はすべてに優先する課題」と述べ、九州電力川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働問題を争点にする方針を示した。特定政党の支持は求めないという。 再稼働について、伊藤氏は「将来的には脱原発だが、少なくとも30年はかかる」とし、国による安全性の保証などを前提に容認する考えを示している。