9月1日~7日は「美容週間」だ。「NPO法人 美容週間振興協議会」によると、今年は9月4日の「くしの日」を中心に様々なイベントを行い、美容師の増加運動などを通して業界の発展を目指すという。 一方で、美容師をめぐる状況は厳しい。厚労省の「衛生行政報告例」によると、日本には現在約22万店の美容院があるが、この数はコンビニエンスストア主要10社を合わせた店舗数の4倍以上だ。それでも毎年約2000店のペースで美容院は増えており、過当競争で1店舗あたりの売上高は減少、毎年約1万店が廃業に追い込まれている。 消費者がヘアカットなどの「理美容サービス」にかける金額が減少していることも、業界にとっては逆風だ(総務省家計調査、2005年~2012年の統計推移による)。デフレ下で「10分1000円カット」などの格安ヘアサロンが市場を拡大していることからも、消費者の金銭感覚がシビアになっていることが分かる。 競