「妊娠させようが、当時は何とも思わなかった」。交際相手の女性8人に「結婚しよう」と嘘を言い現金計約1200万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた無職の男性被告(38)の公判。被告人質問では被害者への謝罪を口にしつつ、これまで打ち明けていなかったという犯行動機について口を開いた。(時吉達也)適齢女性にウケる「設定」とは… 起訴状によると、被告は平成19年8月~24年7月にかけ、交際していた28~40歳の女性8人に対し、新婚旅行や結婚後の新居購入の費用として現金計約1200万円をだまし取ったとされる。昨年9月、東京地裁で開かれた初公判では「間違いない」と起訴内容を認めた。 検察側の冒頭陳述や証拠調べによると、被告は無職だったが、教員やスポーツトレーナー、出版社社員など職業を偽り、婚活パーティーなどを通じて被害者に接近。「職業は学校教師、実家は京都の旅館」というのが特に頻繁に使用された設定で