インターネットバンキングを巡る不正送金事件で、ことしに入ってからの被害額が5つ以上の金融機関で合わせて9000万円余りと去年1年間の被害額をすでに上回ったことが分かり、警察庁は被害がさらに拡大するおそれがあるとして注意を呼びかけています。 インターネットバンキングを巡っては、預金者のパソコンをウイルスに感染させるなどしてIDやパスワードを盗み取り口座から現金を不正に送金させる被害が相次ぎ、被害額はおととしが3億円余り、去年はおよそ4800万円に上りました。 警察庁によりますと、被害はことしに入って再び増え始め、これまでに三菱東京UFJ銀行など5つ以上の金融機関で合わせて70件余り、被害額は9000万円余りと去年1年間の被害額をすでに上回ったことが分かりました。 去年相次いだ手口は預金者がインターネットバンキングにログインした際に、パスワードなどを不正に入力させる画面が表示されるものでしたが