神奈川県内各地でスズメバチなどのハチが猛威をふるっている。駆除相談が激増し、各自治体が対応に追われる一方で、横浜市では中学生ら11人が刺されるなど被害も相次いでいる。猛暑と少雨が原因で大量発生したとの分析もあり、各自治体では「屋外活動には気をつけてほしい」と呼びかけている。 8月22日、横浜市金沢区のハイキングコースで、スズメバチの大群が10人の中学生と男性教諭を襲い、病院に運び込まれた。教諭は10カ所もの刺し傷があったという。 ハチに刺された人を救急車で病院に搬送するケースは増加傾向で、厚木市では4月から8月末までに28件と、昨年度1年間(15件)の倍近くに達した。 住民から自治体への駆除相談も「今年は過去になく多い」(横須賀市)。巣駆除費用の一部を助成する横須賀市では4〜8月末までに市職員が巣を確認したケースが887件。すでに昨年度1年間の578件を大きく上回り、過去最多だった平