外国人留学生の受け入れに関する文部科学省の検討会が、「世界の成長を取り込むための外国人留学生の受け入れ戦略」をまとめた。世界規模で人材獲得競争が激化する中、東南アジア諸国連合(ASEAN)など成長著しい地域から重点的に優秀な留学生を受け入れ、日本の経済発展につなげるのが狙い。留学費用を国費で支援する制度を拡充するなどして、平成32(2020)年をめどに外国人留学生を30万人まで増やすことを目指す。 ■中国は2倍以上 外国人留学生を戦略的に受け入れようとする背景には、中国など他国の動向がある。 世界各地に孔子学院など約690校を設立し、中国語の普及に取り組む中国は、2020年までに50万人の外国人留学生の受け入れを表明。文科省によると、すでに多くの外国人が中国に留学しており、昨年は計32万8330人。 一方、日本の受け入れは計13万7756人で、2倍以上の開きがある。 また総数では計6万58